剥がれる【JK】 (ページ17)

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RM side

作業室のドアからジョングクがのぞいてるのが見えて、手でいいよ、と合図した。

ジョングクは勢いよくドアを開けると最近は見ていなかったウサギのようなキラキラした目で一枚の紙を見せてきた。

JK「ヒョン、ソロ曲、歌詞を書いてみました。」

そう興奮気味にいうジョングクの手から紙を受け取る。

そこには殴り書きで書かれた単語たち。裏を見るとそこに歌詞がある。

「…………………っ……」

思わず目頭を抑える。

JK「ヒョン！？どうしました！？」

普段こんな姿を見せたことがなかったからか、ジョングクは驚いてあたふたしている。この歌詞を見て、そんな姿を見ると可愛くて、愛しく仕方がない。

何もなかった「15」の僕
世の中は本当に大きかった
とても小さい僕
もう僕は想像できない
僕は祈るよ
　
僕の兄たちを愛している
兄たちがいた
空っぽだった僕
　
感情が芽生え
僕は僕になった
だから僕は僕だ
今、僕は僕だ

ジョングクの書いた歌詞、きっとこいつはずっと苦しくて、もがいていたんだな、俺はそんな姿に気づいていたはずなのに、声をかけれなくてごめん、と言った。

JK「ヒョンは何も悪くないです。僕の力不足だから。」

そう言ってジョングクも泣き出し、俺らは男2人でぐしゃぐしゃに泣かながら笑った。

これを引き出したのは間違いなくレイだ。

そう思うと、悔しさと、高揚感が相まって音がどんどん浮かんできた。