剥がれる【JK】 (ページ2)

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メンバーに知られるのは、どうしても情けなくて、それぞれの作業もある中打ち明けることができなかった。

それにきっとヒョンたちも気づいている。それでも、僕は素直になれなかった。

ある日突然、パンPDからの呼び出しがかかる。僕1人で呼び出されることはあまりない。この心情で、もしかしたら僕1人何もできずグループに残ることすらできないのかも、と不安がよぎった。

PD「ジョングク。お疲れ様。」

「お疲れ様です。」

PDは神妙な面持ちというわけでもなく、いつもの安らかな笑顔で僕を迎える。

少しだけホッとして、言われた通りに腰をかける。

PD「最近、行き詰ってるみたいだね？」

「………はい。どうしても、ヒョンたちの作品を潰すことになるんじゃないか、と思うと…何も思い浮かばなくなります……。」

PDはフワッと笑った。そんなことだろうと思った、みたいな顔をして。

PD「ほんとは、そんなこと思う必要もないくらいのものを持っているんだけどね。きっと、そう言っても悩むんだろうから。」

そう言ってPDは誰かからのメール画面をこちらに見せてきた。

PD「彼女は、名前も顔も明かしていない天才プロデューサーのレイだ。」

「…レイ…？」

見たことも聞いたこともない人だった。なのになぜ天才プロデューサーと言われているのか。そんな謎はすぐに解き明かされた。