雲のような君 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:1,250 hit

.大切な子ページ12

保健室に着いて、私は静かに扉を開ける。

そこにはリカ婆とオールマイトさん。

「リカ婆！」

リカ「おやおや、Aにやっと会えたねぇ」

幼い頃からよく傷を治してもらっていた。

その事もあり、実のお婆ちゃんみたいに接する私。

リカ婆と呼ぶのも私ぐらい。

「オールマイトさん、昔よりも維持するのがキツくなったんですね」

私の顔を見て、オールマイトさんは眉を下げる。

オール「あぁ、限界がすぐ来るみたいでね」

「....それで、デクを後継者に？」

オール「何故そのことを！」

「みてたらわかりますよ」

わかりやすいのは昔からだ。

あのデクがオールマイトを見て凄く興奮しないのは、きっと何処かで会ったことがあるから。

そして、あの個性にスマッシュだもん。

ほぼオールマイトさんじゃん。

そしてどことなく、オールマイトさんはデクに対しての見方が違う。

「バレない様にしてるなら、もっと気をつけた方がいいですよ。

あと、デクに無理をさせないでください。

私の大事な"友達"です」

そう答えるとオールマイトさんは、すまないと誤りまた眉を下げる。

一目デクを見て、眠っているのを確認して私は保健室を出る。

デクもかっちゃんも、私の大事な

友達だから。

傷つけあってほしくは無い。

それもまた、私の勝手な我儘にすぎない。