雲のような君 (ページ2)

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.幼い記憶ページ2

デクside

これは僕と彼女とかっちゃんとの小学校での記憶。

僕達3人は幼稚園、小学校と同じでよく過ごすことがあった。

爆豪「みろよ！A！オールマイトだ！」

テレビに映るオールマイトの真似をして、よく笑うかっちゃんと、目を輝かせる僕。

緑谷「かっこいい～！」

「2人はヒーローに憧れてるんだね！」

そう言って、僕達2人の夢を応援してくれるのがAちゃんだった。

無個性だと言われた僕は、ヒーローになる事を諦めるしか無かった。

けど、君は僕に勇気をくれた。

「個性なんて関係ないよ、自分の中に助けるって言葉と行動、それがあればヒーローにだってなれるよ！」

そう言った彼女の笑顔を今でも忘れる事は無い。

そう言って僕を励まして、夢を応援してくれたAちゃんは、５年生になる頃に僕達の前から姿を消した。

何も言わずに居なくなった彼女。

そして僕とかっちゃんの中は悪くなった。

おもえば、無個性だと言われてからかっちゃんはよく僕をいじるようになった、けどそれがあまり無くなったのはきっとAちゃんが居たから。

そんな彼女が居なくなった今、寂しさと怒りでかっちゃんとの間にまた溝が出来たのだ。

けど、ヒーローになる夢は変わらない僕は、ヒーローになって君に見てもらいたくて、英雄高校を受験すると決めた。

いつか、いつか君に会えたら

君のお陰でヒーローになる夢を追いかけてこれたんだって、お礼を言わせてほしい。