距離が遠い【ワイルドヒーローズ】 (ページ5)

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透「てか、佐伯A」

「....」

フルネームで呼ばれた名前に私は無視した。

ミッ「なんだ、Aの事知ってんのか？」

透「ほら、俺が前に言ってたA5のあれ」

A5？

その瞬間お兄が変わった。

チョ「え、なに？俺の妹が何？」

透「え！！」

ミッキー「あ？Aの事だったのかよ」

チョ「だから何？Aが何って！」

狭い車でそんな話をしながら揺らしあいをする、2人に腹が立った。

「煩い！！

もうちょっと静かにできないの？

叩くよ？」

「「ごめんなさい」」

ピー「おお！Aすげぇ」

透「でも、佐伯大丈夫だったのかよ」

「何が」

透「こないだの暴力事件」

「ぶっ！！」

チョ「暴力事件？！」

今まで喧嘩したことは無いとお兄に偽ってきていた私の嘘は、この変な子によってバラされた。

テン「え、A？」

「ほら！！もう着いたよ！私とこの子先降りてるから」

変な子の腕を掴み、車降りてドアを閉めた。

透「え、言っちゃまずかった？」

「当たり前にね、お兄には言ってないんだから」

透「...なんで黙ってんだよ」

「別に関係ない、それよりもA5って何」

透「...か...関係ねぇだろ！！」

なんで大声...聞こえんじゃん...