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Your side
私もここにきて学んだことがある。
今私の背中に何かしらのを突きつけているやつから、妖怪の気配がしない。
ということは、皆さんのようにある程度強いか、ただの人間か。
阿・佐「Aちゃん！」
？？「動くなよ、阿部の末裔と犬神。
珍しいな、ここに女がいるなんて。」
阿「その人は関係ない！」
？？「人間の事情なんか知るかよ」
二人を嘲笑っているような笑い声がした。
なんでだろう。
全然怖くない。無駄に冷静な自分に驚いていた。
佐久間さんの戦ってる姿を見たからだろうか。
私も強くなりたい。
自分で自分を守れるようになりたい。
ふわふわとした興奮がずっとある。
阿「っAちゃん！」
ゆっくりと振り返ると、能面をつけた真っ黒な服の男が、私の顔に刀の鋒を向けていた。
？？「...なんだ、お前？」
相手の注意が少しでもそれればいい。
…自分のできる最大の速さで、目の前の鋒を掴んだ。
皮膚に刃が食い込む。
A「っつ...」
？？「！...お前...！」
阿「！ 佐久間！」
阿部さんがそう言い終わるより早く、後ろにいたはずの佐久間さんが目の前の能面をぶっ飛ばしていた。
能面とともに握っていた刀が飛んでいった。
A「っう...」
阿「Aちゃん！大丈夫！？
なにしてんの？！ これ握って！」
蹲ってしまった私に駆け寄り、血の滴る手を掴んでハンカチを巻き付ける。
痛みに耐えながら、佐久間さんを見上げるとこちらに背を向けてその場に立ち尽くしている。
なにか雰囲気がおかしい。
佐「んあー...これ、やっばいわ...
阿部ちゃん...ふっか、か、ひかる、呼んで...
俺...我慢してるから...早く...」
阿「え...佐久間...？」
深「阿部！佐久間が暴走する！！
その子の匂いが強すぎる！
照はAちゃん抱えて飛べ！！
俺も我慢できる自信がねえ！！
早く！！！」
岩「ちょっとごめんね。」
どこからともなく深澤さんの声が聞こえて、いつの間にか現れた岩本さんに抱えられると、あっという間に木の上まで飛んだ。
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作者名：Lagoon | 作成日時：2022年6月13日 0時
