神隠し (ページ17)

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佐久間 side

さーて、お仕事！

阿部ちゃんとAちゃんと一緒に家を出て神社の境内へ向かう。

Aちゃんも見にくるとは思ってなかったから、ちょっと張り切っちゃうなー。

大きく息を吸い込む。

うん。いつもよりは歯応えのありそうな匂いだ。

これは楽しんじゃお。

阿「こら、調子乗らない。」

佐「にゃはー。ごめーん、阿部ちゃん

佐久間さん今日も頑張るから、応援よろしく！」

阿「怪我しないようにね」

佐「当たり前！」

俺ら妖怪が怪我することなんてまずないのに、いつも心配いてくれる阿部ちゃん。

神社に着くと、2mほどありそうな巨人が棍棒を持って、境内をうろうろしていた。

佐「んはっ。ノロそうだなー。」

A「うわ..」

Aちゃんは本当に隠れて生活してたんだなあ。

あのデカブツを見て結構ビビってる。

あんなに美味しそうな匂いがする人なのに、このレベルが寄ってこないのはなんでなんだろう。

本当はめちゃくちゃ強かったりして。

佐「んじゃ、阿部ちゃん！

佐久間さん出動するであります！」

阿「行ってらっしゃい。

気をつけてね。」

勢いよく地面を蹴って、空に飛び出した。