・ ページ15
Your side
妖怪と人間のルームシェアなんて聞いたことない。
でも、見た目も中も人間の家と全く変わらなかった。
こんな体質だから、恋人はおろか友達でさえも、まともに作れたことがなかったから、誰かの家にお邪魔するなんて人生初だ。
A「お、お邪魔します...」
阿「ふふっ、そんなに緊張しなくていいよ。
俺そんなにAちゃんと年齢変わらないと思うし。
他のみんなは年齢なんて言い出したら、年上どころの騒ぎじゃないから、ほんと気にしすぎないで」
A「が、頑張ります...」
この3人中2人が妖怪なんて未だに信じられなかった。
佐「おっかえりー！」
阿「あれ？館さんと翔太は？」
佐「んあー、それがねえ臨時召集掛かっちゃったんだって。さっきでてったところ。」
深「あらかわいそうに。
あ、じゃあ、ケーキが余るじゃないの。」
岩「俺、二個食べたい。」
阿「いや、今日中には帰ってくるんだから、置いといてあげようよ」
中は思ってるより広かった。
誰かが晩ご飯を作っていたようで、いい匂いが広がっていた。
阿「よかったら晩ご飯食べて行かない？きっとまだでしょ？
うちのご飯すごいおいしいよ？」
A「え、いいんですか...」
...あれ？そもそも妖怪ってご飯食べるの？
阿「ふふ...まあ疑問が色々湧いてると思うから、ご飯食べながら聞くよ」
ご飯は本当に美味しかった。ローストビーフなんて食べるのいつぶりだろう。
阿「うちではね、館さんが料理好きで、基本的に全部作ってくれるんだ。」
A「今日いない方ですよね？」
阿「うん。二人とも次会った時に紹介するね。」
佐「あ！犬神兼アニメオタクの佐久間大介です！
さっきは置いてっちゃってごめんね。」
A「あ、いえいえ。迎えに来てくださってありがとうございました。
犬神ってどんな妖怪なんですか？」
阿「うーん...
あ、ふっかと一緒で耳と尻尾生やせる。笑」
佐「ちょっと阿部ちゃん説明雑すぎー！」
照「佐久間は阿部の式神なんだ。って言っても主従関係なんてほぼないけどね。
ちなみに俺はふっかの眷属。」
深「おれさあ、その眷属って単語嫌い。友達でいいじゃんかよ。」
A「あとみなさん、普通に人間のご飯食べるんですね」
阿「それさあ、俺もずっと疑問なんだけど」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lagoon | 作成日時：2022年6月13日 0時
