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「お願い、行かないで」
廉くんの胸に顔を埋めたまま言った。
すると廉くんが私の後頭部に手を持っていき髪を手に絡ませながらギュウと更に強く抱きしめた。
そして徐々に力を緩め、私からゆっくり体を離した。
廉くんが苦しそうに顔をゆがめ私を見つめる。
『なんで...なんで来たん?』
そして私の涙を細くて綺麗な指でゆっくり拭いた。
『こんなに泣いてさ…
お願いやから…泣かんとって』
そう言ってどんどん零れる涙をぬぐう。
『嫌なんやって。むくの泣き顔見んの、
俺嫌なの』
だけどそう言われたって止められない。
止まらないんだもん。
どうしたらこの涙は止まってくれるの?
「廉くん...私っ」
『あかんって』
「え?」
『俺とおったらお前また泣くやろ?
俺とおったら
笑えへんやろ?』
いつだって
どんな時だって
君はやっぱり私の事を一番に考えていた。
だけどね、違うんだよ。
違うんだよ。
私は…
「廉くんがいなきゃ笑えないです…
廉くんがいないから
涙が止まらないんです」
「私は、廉くんが好きなんです
だから、行かないで
置いていかないで!」
そう叫んだ瞬間…
「れ、っん…」
いきなり引き寄せられ口をふさがれた。
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たびたび申し訳ないですが、
作者、受験生のため11月に入ったらかなり忙しくなります
そのため皆様にご相談なのですが
1、曜日を決めて亀更新
2、11月上旬で完結
どちらがよろしいでしょうか?
よろしければコメントしていただけると嬉しいです、お願いします
ぶんぶん
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黒兎 - 最近読んだ夢小説の中でTOP3に入るくらい面白かったです!! (2021年7月21日 15時) (レス) id: 6c575ab14e (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 号泣しました…こんなに感動したの初めてです… (2020年4月1日 9時) (レス) id: 16f8763e0f (このIDを非表示/違反報告)
セクラバティアラ - 初めて感動して泣きました!とても切なかったりもしましたがとても良いお話でした! (2019年5月12日 16時) (レス) id: bfb81441a6 (このIDを非表示/違反報告)
みー - めっちゃおもしろかったです! (2018年11月30日 1時) (レス) id: aee9ba95e2 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - この小説今まで読んだ中でいっっっちばん面白いです!小説家になって本出せると思います!楽しい物語をありがとう! (2018年8月15日 2時) (レス) id: f14d9b5796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶんぶん | 作成日時:2016年10月28日 17時