１０５話( ;-; )っ ページ37
「…で、その日から及川さんと話してすらいないってこと？」
「そういうことです。」
部活が終わった帰り道、少し寄り道して近くの公園で相談会を開いている。
ある程度あの日にあったことを話したが、どうも小恥ずかしいものだ。
「…それさ、普通に好きってことなんじゃないの？」
「…え」
「だって及川さんがそう言ったならそうなんだろ。あの人そう簡単に好きだなんて言わないよ。」
言われるうちに、徐々に頬が赤くなっていく。
「…でも、自信が無いです。」
「もし仮に、及川さんが…その、私を好きだとして、私は及川さんのことをどう思っているのか未だにわからないんです。」
好かれるというのは嬉しい。だけど、私はその好意に対してきちんと返せるのか、自信が無い。
「でもドキドキしたんでしょ？」
淡々といつもの口調で、声で話す国見さんに余計私は緊張する。
「及川さんにそういう事されて、嬉しいなとか思ったんでしょ？」
「それは…よく、わかんない…ですけど」
国見さんは面倒くさそうに頭を掻いた。呆れているような、心配してくれているような。微妙な表情だった。
「わからないわけないでしょ。自分のことなんだから。」
そういいながら国見さんは私の前に立った。
「Aはもっとよく考えたほうがいい。自分の気持ちがわかるのは自分くらいなんだからさ。」
暖かい手のひらが私の頭にのせられた。そして私の髪をぐしゃぐしゃになるくらいに撫でまわす。
「それに、うじうじしてんのは似合わないよ。あんたは何でもはっきりさせないと気が済まない性分なんでしょ？」
「…。」
自分で考える。思えば今まで、自分で考えはしたものの「わからない」で終わらせてしまうことばかりだった。考えてみよう最後まで。これも国見さんに言われたからで、私自身の考えではないのだろうけど。
私はぐしゃぐしゃになった髪のまま、国見さんにはっきりと言った。
「ありがとうございます、国見さん。私、わかりました。」
驚いたような顔をした後、少し微笑んで「そっか。」と短く返事をした。
他人の言葉に踊らされすぎだとか、もうこの際どうでもよくなっていた。
やっと、答えを見つけられたのだから。
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あおインコ(プロフ) - あやの♪さん» ありがとうございます!!まさに青春です…。もちろん精一杯楽しみたいと思います!!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年4月8日 7時) (
レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - 高校進学おめでとうございます！青春真っ只中って感じですね(*´∀｀*)高校生活楽しんでくださいね！ (2017年4月8日 1時) (レス) id: ece222c786 (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。待っていてくださり本当にありがとうございました。これからまた更新再開しますので、よろしくお願いしますね(*^^*) (2017年3月2日 14時) (レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あい - 長文でごめんなさい。 (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
あい - なんか僕が読んでるやつに更新停止の作品が異様に多いきがしてならないのですが。しかも受験生が多い！とまあ、愚痴はこれぐらいにして早く復帰してくださいね。結構夢主と及川さんの絡みが好きなので！待ってます！ (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2016年7月14日 18時
