１０１話( ･∀･) 彡 ページ31
不機嫌そうに目をそらす及川さん。私はその目をじっと見つめながらため息をついた。
「…そうですか。」
手を伸ばし、及川さんの頬を両手で引っ張った。
「ちょ、何！？いひゃい…え！？」
当然の如く驚いて、不機嫌そうな表情は消えた。ほっとして私は手を離す。
「そんな不機嫌そうに言われても、気分が良くないです。」
少し赤くなった頬を擦りながら、引っ張られた痛みで出てきた涙をふいて、また不機嫌そうな顔になる。
「そりゃそうかもしれないけど、俺だって気分良くないし。」
「何でですか？」
「何でって…。」
そこで言葉が詰まった。何か言いかけて、でも喉につっかえているようで出てこない。そんな風に見えた。
「別に…なんでもないよ。」
なんでもないと言うその表情は、やっぱり不機嫌そう。
「…。」
お互いに何も言わず。私はじっと及川さんの目を見つめた。射るように、その心を見透かすように。
いつか見た、及川さんの目のように。
「…っ、わかったって！言えばいいんでしょ？」
急にこちらを向き、大振りな手の仕草で私に訴える。
「嫌なんだよ、そうやってAちゃんに相談されるのが。」
頭に衝撃が走る。嫌だと言われた。私自身が否定されたような、大打撃。
そんな私のことなどつゆ知らず、及川さんは続ける。それはおかしな方向へ進んでいく。
「だいたい、恋愛相談とかは女子同士でするものじゃないの？男の悩みを男にしてどうするわけ？」
「Aちゃんは思ってないかもしれないけど、俺だって男だよ。」
どんどん変な方向へ進んでいく。及川さんはまるで恋愛小説や恋愛漫画に出てきそうなシーンを再現するかのように、私を壁に追いやる。
どうしても立ち上がって逃げらない私は、そのまま壁にもたれかかり、すぐ側に及川さんの顔が来るまでに追いやられた。
「…展開が急です。急すぎてみんなスクロールで戻っちゃってます。」
「…スクロールぐらいいいよ。それよりこんな状況になってまで作品の心配するなんて、俺のことなんだと思ってるの？」
顔が近い。前にもこんなことがあった気がする。
(尺が足りないので次に続きます。)
１０２話(真顔)＆お知らせ→←あけましておめでとうございます。
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あおインコ(プロフ) - あやの♪さん» ありがとうございます!!まさに青春です…。もちろん精一杯楽しみたいと思います!!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年4月8日 7時) (
レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - 高校進学おめでとうございます！青春真っ只中って感じですね(*´∀｀*)高校生活楽しんでくださいね！ (2017年4月8日 1時) (レス) id: ece222c786 (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。待っていてくださり本当にありがとうございました。これからまた更新再開しますので、よろしくお願いしますね(*^^*) (2017年3月2日 14時) (レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あい - 長文でごめんなさい。 (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
あい - なんか僕が読んでるやつに更新停止の作品が異様に多いきがしてならないのですが。しかも受験生が多い！とまあ、愚痴はこれぐらいにして早く復帰してくださいね。結構夢主と及川さんの絡みが好きなので！待ってます！ (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2016年7月14日 18時
