９５話(´ `)？ ページ23
車椅子になったからといって学校生活自体が変わるわけではなく、心配してくれる人や助けてくれる人はいるけどさほど変わりはない。
ただ、今はちょっと別。
「…しずきさん」
「はい。」
「まじ、ですか」
「まじです。」
屋上が解放されていなかったから、屋上の扉の前で座るしずきさんと私。
「…やっとこの時が来ましたか。嬉しいです、すごく。」
「Aちゃん、そんな笑顔になるほど嬉しいの？」
しずきさんに笑われるほど私は笑っているようだ。でも嬉しいじゃないですか、お互いに思いあっているのに大人の事情で言い出せない赤司君と、自身を持てないしずきさん。
その片方が一歩踏み出そうとしてるんですから。
「いつ告白するんですか？」
「…放課後かな。」
「…生徒会じゃないですか？赤司君。」
「終わるまで教室で待ってるつもりなんだけど、そのまま帰っちゃったらどうしよう…」
「大丈夫だと思いますよ、多分。」
教室か、放課後クラスメイトが全員帰っていればいいんだけど。嫌な予感がする。
クラスメイト以外の誰かが残ってそうな気がする。
誰とは言わないけど、誰とは言わないけど。
そんな不安を胸に抱きながら、放課後はやってきた。
階段で車椅子ごと持ってもらい一階に降りる。しずきさん、力持ちですね。車椅子と私の体重で持てるなんて。
ゆっくりと床に下ろされて、体育館へ続く廊下の方に椅子を向けられた。くるりと頭を回し、私はしずきさんに聞いた。
「本当に、言うんですか？」
ふざけてはいないし、冗談でもない。ただ、赤司君が本心を口に出すか、関係を保つために嘘をつくのかわからない。
そんなことしずきさんは知らない。純粋に赤司君が好きで、その思いを伝えようとしている。
嬉しいことだ、でももしも赤司君が断ったら？しずきさんはどうなるんだろう。不安で胸が苦しい。
「Aちゃん、馬鹿にしてるのー？」
しずきさんは笑う。いつものように笑う。
「言わないで後悔するより、言って後悔したいんだ。」
これじゃあ振られること前提みたいだね、そう言ってしずきさんは階段をかけていった。
「頑張れ。」
しずきさんの姿はもう見えない。
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あおインコ(プロフ) - あやの♪さん» ありがとうございます!!まさに青春です…。もちろん精一杯楽しみたいと思います!!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年4月8日 7時) (
レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - 高校進学おめでとうございます！青春真っ只中って感じですね(*´∀｀*)高校生活楽しんでくださいね！ (2017年4月8日 1時) (レス) id: ece222c786 (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。待っていてくださり本当にありがとうございました。これからまた更新再開しますので、よろしくお願いしますね(*^^*) (2017年3月2日 14時) (レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あい - 長文でごめんなさい。 (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
あい - なんか僕が読んでるやつに更新停止の作品が異様に多いきがしてならないのですが。しかも受験生が多い！とまあ、愚痴はこれぐらいにして早く復帰してくださいね。結構夢主と及川さんの絡みが好きなので！待ってます！ (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2016年7月14日 18時
