８８話(~￣▽￣)~ ページ12
「冗談でも…言わないとっ…おかしくなる！！」
私の悲痛なまでの思いは、目の前の相手にぐさりと刺さった。シーツにはぽたぽたと雫がたれ、掴んだ彼のシャツはくしゃりとしわがよっていた。
嗚咽がもれる。人の前で泣くなんて、本当は死にたくなるほど恥ずかしい。
例えこの人の前でも。嫌だ、もう自分が嫌になる。
「なんで…なんで私ばっかりっ…こんな酷い目に合わなきゃいけないんですか…っ！！」
こんなこと他人に言って、八つ当たりして、自分が腹立たしい。
どうして、どうして私がこんな目に遭わなきゃいけない。どうして…。
「Aちゃん、わかるよ。でも…」
その言葉を聞いて一気に頭に血がのぼった。勢いそのまま、言葉は弓を放ったようにまっすぐ飛んでいく。
「あんたに何がわかるんですか…！！！」
言ってしまってから、私ははっとした。なんてことを言ってしまったのだろうと。
でも、私の意志とは無関係に言葉は留まることを知らない。次から次へと飛び出していく。
「…私の苦しみがわかるっていうなら、同じこと経験してから言ってよ…」
「わからないくせに、わかったような口を聞くなよっ…！！」
また、次の言葉が出てこようとした。その時。
病室の扉が、勢いよく開いた。
同時に、目の前の相手が消えてしまう錯覚が見えた。いや違う、錯覚じゃない。
入ってきた人物が、及川さんを殴り飛ばしたのだ。派手な音が病室の外まで響く。
「…兄さ…」
私が声をかける間もなく、部屋に入ってきた兄さんは及川さんに飛びかかった。
「…っ！？いきなり何すんだよ…！」
及川さんも兄さんに向かっていく。
だめだ、お互いに誤解してる。
止めないと。
「…何やってるんですか！！やめて下さい…！」
二人に私の声など届いていないのだろうか。無視して、まだ殴りけりを繰り返している。
じわりと涙がにじむ。さっきとは違う悲しみのせい。
「…だから、やめて下さ…！？」
身を乗り出しすぎた、バランスのとれなくなった私は床に落ちた。点滴が倒れる。
うさぎりんこの亡骸と皿が、無残にも散っている。
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あおインコ(プロフ) - あやの♪さん» ありがとうございます!!まさに青春です…。もちろん精一杯楽しみたいと思います!!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年4月8日 7時) (
レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - 高校進学おめでとうございます！青春真っ只中って感じですね(*´∀｀*)高校生活楽しんでくださいね！ (2017年4月8日 1時) (レス) id: ece222c786 (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。待っていてくださり本当にありがとうございました。これからまた更新再開しますので、よろしくお願いしますね(*^^*) (2017年3月2日 14時) (レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あい - 長文でごめんなさい。 (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
あい - なんか僕が読んでるやつに更新停止の作品が異様に多いきがしてならないのですが。しかも受験生が多い！とまあ、愚痴はこれぐらいにして早く復帰してくださいね。結構夢主と及川さんの絡みが好きなので！待ってます！ (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2016年7月14日 18時
