28話(〃⊃ω⊂〃) ページ40
A「やっと…」
やっとのことで順番が来て、会計も済ませて、ああ一段落…
と思いきや
私の目の前の、やけに多くて重そうな荷物が訴えるのだった。「俺達を置いていくのか!」「俺達を持っていけ!」と。
そんなこと、そんなこと百の承知ですよ!持っていかなきゃ、持っていけないんですもん。(そりゃそうだ)
A「……」
岩泉さん…呼ぼうかな。あ、いやでも先輩に荷物運びをさせるのはちょっと…
そんなことを考えて、悩んでいた私の脳内に、ぱっとあの人の顔が浮かんだ。
そうだ。
及川さんに持たせればいいじゃないか。
ああ、なんだ。こんな簡単なことを忘れてしまっていたのか私は。
今の私に、及川さんが先輩であり、そしてなにより青葉城西高校男子バレー部の主将である。なんて言ったところで、結論は変わらない。
それでも、及川さんは先輩のはずなのだが。
でも結局、その及川さんのいるところまで運ばなければいけない。持つことに変わりはないのだ。
はぁ、と小さくため息を吐くと、重そうな…というより重いレジ袋を持った。
A「…あれ」
あれ?
今確かに持ったはずなのに、レジ袋の掴むところ掴んで上に上げたのに。
自らの左手を見ると、そこには、無残にも引きちぎられたレジ袋の掴むところがあった。
中のものが重すぎて、レジ袋の掴むところが破けた。これはショック。と同時に、どうやって持ってけばいいんだということを考えた。
抱える?いやでも抱えるときにぎっくり腰になりそうだし、それは嫌だ…。だけどそうしないと…
心の中では表情様々でうるさい。だが外から見たら無言のまま、じっと掴むところの無くなったゴツゴツなレジ袋を見つめていた。
その時、ふと後ろから声をかけられた。
?「あ、それ大丈夫?もしかして切れちゃった?」
その声にびっくりして、勢いよく振り向いた私に、声の主さんは少し笑っていった。
?「俺でよかったら、運ぶけど…一人で来たの?」
A「…あ、いえ…一応、三人で」
ナンパをされているのか、なんなのか。と必死に考える頭は混乱していて、でもよく初対面の人にここまでできるな、と少し感心した所もあった。
527人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおインコ(プロフ) - 蒼空さん» 初めまして、コメントありがとうございます。作者の話は個人的に入れていたので受け流してもらえれば(笑)混乱されないように気をつけます。ありがとうございます! (2018年9月14日 19時) (レス) id: 2fa5f88898 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 初めまして。話の内容凄く良かったです。でも、話の途中で作者の話入れられると、私馬鹿なので混乱して分からなくなるので、御願い致します(←何がだ) 有り難うございました (2017年5月13日 23時) (レス) id: e95dc619dd (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - りんさん» 了解!じゃあ敬語はなしで(笑)アニ絵でも全然大丈夫だよ。むしろイラストもらえるのが嬉しい(*´ω`*) (2016年7月19日 23時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
りん - りんはまだ小さめだから敬語とかは (2016年7月19日 23時) (レス) id: 9fe422214b (このIDを非表示/違反報告)
りん - いやあの「様」は…りんは絵下手くそだしかもしれない。アニ絵しか無理です。すみません (2016年7月19日 23時) (レス) id: 9fe422214b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおインコ | 作成日時:2015年5月7日 17時