24話(∩_∩) ページ36
A「…あれ、」
急に足場が消えた。そのまま、後ろに倒れていく。
あ、どうしよ。これで死んだら情けなさ過ぎる。というかダサいですね。こんなとき王子様が助けてくれればいいのに←
そんなことを思いながら、ぎゅっと目を瞑った。頭は余裕でも、落ちるというものは怖いものだから。
ドンッ
結局、私に王子様は来なくて、そのまま床に落ちてしまった。
A「痛い…」
及川「え、Aちゃんどうし…!」
及川さんの言葉が詰まった。
と、同時に、私の目の前にある棚が倒れてきたのだ。なんでこうも立て続けにこんなことが…
A「…っ!」
避けようとするが、足が何かに引っかかっていて動かない。
なんでこんなに今日運悪いんですか、私。
もう嫌だ。いい加減にしましょうよ神様さん。
心の中で神様を恨み、また目を瞑った。落ちるのも怖いけれど、何かが迫ってくるというのも、また怖い。
顔を伏せた、時だった。
突然、腕を引っ張られた。そして頭の中にいっぱいになる懐かしい匂い。
ものすごい大きな音を出して、棚が倒れる。棚の中のものが無事なのかとか、今は考えられない。
及川「…全く、Aちゃん今日運悪いね…」
A「…え、あ……す、すみません」
またもや助けられてしまった。これで貸しが二つになってしまいました。どういう形で返せばいいんですかね。この貸しは。
A「あ、あの…離してください」
もうそろそろ離してくれてもいい筈ではないんでしょうか。そんなに私が恋しいんですかね?あ、もしかして私が抱き枕にいいかも、よしお持ち帰り…とか思われるんじゃ…。
及川「えー、やだー」
は。
は?何言ってるんですかこの人、意味わからないんですけど。やだって、なにが嫌なんですか。意味わからないのはこっちですよ。
A「ふざけてるんですか」
及川「ふざけてませーん」
A「じゃあ離して下さいよ」
及川「やだ」
全く離してくれない。でも及川さんに抱きしめられてるのは、なんとなく気持ちがいいかな。なんて
思いませんよ。絶対。
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あおインコ(プロフ) - 蒼空さん» 初めまして、コメントありがとうございます。作者の話は個人的に入れていたので受け流してもらえれば(笑)混乱されないように気をつけます。ありがとうございます! (2018年9月14日 19時) (レス) id: 2fa5f88898 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 初めまして。話の内容凄く良かったです。でも、話の途中で作者の話入れられると、私馬鹿なので混乱して分からなくなるので、御願い致します(←何がだ) 有り難うございました (2017年5月13日 23時) (レス) id: e95dc619dd (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - りんさん» 了解!じゃあ敬語はなしで(笑)アニ絵でも全然大丈夫だよ。むしろイラストもらえるのが嬉しい(*´ω`*) (2016年7月19日 23時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
りん - りんはまだ小さめだから敬語とかは (2016年7月19日 23時) (レス) id: 9fe422214b (このIDを非表示/違反報告)
りん - いやあの「様」は…りんは絵下手くそだしかもしれない。アニ絵しか無理です。すみません (2016年7月19日 23時) (レス) id: 9fe422214b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおインコ | 作成日時:2015年5月7日 17時