19話( ロ-ロ) ページ30
A「な…ッ!?」
咄嗟に壁の方へ避ける。
嘘…殺すって…
「…逃げるな…」
A「…この状況で逃げるなって言われて逃げない人いないでしょ」
「じゃあ……その前に…」
A「…そんな簡単に殺されてたま……!?」
しまった。
こっちは壁側、ドアは左にあるけれど私とドアとの間には大きいタンス。
逃げ場がない…!
「…あはッ…」
彼女が、ハサミを持った手を振り上げる。
あれ?なんかこの光景…みたこと…
A「…ッあ!!」
振り下ろされたハサミは、私の左肩を刺した。
ハサミだから、そこまで刺さらない。けどその分痛みは強い。いっそ切られてしまった方が痛くないんじゃないか。
「……どう?…痛い…?」
A「…く、い、痛くないわけ…ッ」
左肩が、痛い。
私の足元に、赤い液体が溜まっていくのが見えた。
A「…いい…加減、離して下さ…いッ!!」
右手にありったけの力を込めて彼女を突き飛ばす。考えていなかったのだろう、彼女はふらつき、地面に座り込んだ。
その時、私の左肩に刺さったハサミをはそのまま。
「……」
彼女は、ただじっと私を見つめた。というより、私の左肩をじっと見ている。
…なにかしようと、しているんでしょうか…
例えそうだとしても、とりあえずは逃げなければ…
そう思い、ドアに向かって走ろうとした、次の瞬間。突然、目の前が、真っ暗になった。
A「…なに…が」
そしてそのまま、私は何かにぶつかり、覆われた。
違う。人だ。誰かに抱きしめられてる。
誰…
岩泉「A…!?」
…あ
A「岩いず、み…さん」
岩泉「…ッ!お前…どうなってんだよ…」
岩泉さんだ…
「…あなた…あなたも……」
彼女は、どこにあったのか、今度は包丁を手に持っている。
岩泉「…な!?」
幾ら岩泉さんでも…これは…
A「やめて、下さい…ッ!」
私は、岩泉さんから離れて二人の間で両腕を広げた。
私は誰も、傷つけたくない…です。
527人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおインコ(プロフ) - 蒼空さん» 初めまして、コメントありがとうございます。作者の話は個人的に入れていたので受け流してもらえれば(笑)混乱されないように気をつけます。ありがとうございます! (2018年9月14日 19時) (レス) id: 2fa5f88898 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 初めまして。話の内容凄く良かったです。でも、話の途中で作者の話入れられると、私馬鹿なので混乱して分からなくなるので、御願い致します(←何がだ) 有り難うございました (2017年5月13日 23時) (レス) id: e95dc619dd (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - りんさん» 了解!じゃあ敬語はなしで(笑)アニ絵でも全然大丈夫だよ。むしろイラストもらえるのが嬉しい(*´ω`*) (2016年7月19日 23時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
りん - りんはまだ小さめだから敬語とかは (2016年7月19日 23時) (レス) id: 9fe422214b (このIDを非表示/違反報告)
りん - いやあの「様」は…りんは絵下手くそだしかもしれない。アニ絵しか無理です。すみません (2016年7月19日 23時) (レス) id: 9fe422214b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおインコ | 作成日時:2015年5月7日 17時