１０６話 ページ47
国見「俺は…」
喉がしまる、声が掠れそうになる。
真剣な顔をしたAが、目の前で俺を見上げてる。
『好き』
国見「俺の好きな人は、Aだよ」
A「…………」
あれ、表情がなくなった…？
と思ったら、一気に顔を赤くして、バッと後ろに飛び退いた。なぜに？
A「な、何を言ってるんだお前は…！」
国見「え、何って…」
これで伝わらないほど馬鹿じゃないはず…だけど。
まあ、この顔を見る限り伝わってないことはないだろうけど、
国見「…せっかく教えてあげたのに、なんで飛び退くわけ？」
ちょっとムカつく
A「え、…いや、なんでだ？」
国見「…」
A「本能？」
国見「知らないよ…」
そう言いながらも、真っ赤な顔で俺を見てるA。
ちょっと
虐めたくなる
国見「Aは？」
A「は、はい？…」
国見「だから」
一気に間合いを詰めて
手を伸ばせば届く距離。
国見「Aの、好きな人」
A「なっ、ななな…な！？」
なを連呼しながら、さっきの倍顔を紅くする。
あー、だめだ
国見「可愛すぎ…」
A「…なにいって…！？」
言い終わらないうちに、
俺はAを抱きしめてた。
無意識…なんだろうな。
気づいたら抱きしめてた。そんな感じだったから。
A「…離せー…離せー」
離せーとか言いながら、俺の腕の中でバタバタ暴れる。
A「離せよ…」
国見「言ってくれたらね？」
A「…」
もぞっと、俺の腕の中から真っ赤になった顔をあげて、
近くにいなきゃ聞こえないような、そんな声で
A「…国見が…好き」
思わず、またきつく抱きしめてしまった。
だって、可愛すぎだろ…
そんな俺の頬も、真っ赤だった。
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あおインコ(プロフ) - 嬶さん» ありがとうございます！この作品最後の更新が随分と前なので、コメントが頂けてすごく嬉しいです(^^) (2019年2月15日 21時) (
レス) id: 566ade62bb (このIDを非表示/違反報告)
嬶 - おもしろいし、国見ちゃんが好きです。 (2019年2月8日 11時) (レス) id: 99593e4c9e (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - 飯を求めて三千里さん» あ、ありがとうございます…。そんな、笑わせるななんて、私には無理かも←これからもよろしくです！ (2015年12月29日 9時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
飯を求めて三千里 - 何これめっちゃおもしろいのだよ笑わせるな (2015年12月29日 8時) (レス) id: 4ecd63fe5b (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - フクネコさん» ありがとうございます！！すごい嬉しいです…。あ、涙が…いや塩が。 (2015年11月21日 20時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2015年4月20日 23時
