１０４話 ページ44
国見「え、…は？」
A「は？じゃなくて、国見の好きな人が誰かって聞いてんだよ」
国見「え、えー…」
A「え？好きな人えーっていうのか？」
国見「なわけ無いでしょ」
A「だよな」←
A「じゃあ教えろ」
国見「…」
A「無視！？」
国見(言えるかよ…)
まあ、彼がそう思うのも無理はない。
なんせ、彼の好きな人は今、目の前にいる
彼女、黄瀬A、なのだから。
A「なぁー、無視してねぇで教えろべー」
国見「教えろべって何…」
A「なんとなくだよ、つーか教えろ」
国見「……あのさ」
A「ん？」
国見「…なんでそんな聞きたいの？」
A「え、なんで？……うーん」
「え、なんでだ？」とか言いながら悩み出す。
彼女自身、もう気持ちに対しては気づいてもいい筈なのに、というか普通ならば気づくのに
…気づかない。ただなんとなくモヤっとするだけ、そう思っているのだ。
A「…なんでだろ、でも」
A「関係ない…かもだけど、朝さ、国見の好きな人が凛じゃないってわかったとき、少し…」
A「ほっとした」
国見「…！」
その思いもよらぬ言葉に、言葉を失う国見。
A「なんでかは…わかんねぇんだけどさ」
A「国見の好きな奴が…私ならいいなって……思ったりしたりしなかったり…したり、する」
どっちだよ、
いつもならそう突っ込むけれど、今回ばかりはそうは行かない。
今この(掃除されていなくてホコリがたまってる)教室は、青春の舞台(告白現場)へと変わったのだ。
彼女はきっと無意識だろう。
今の言葉が、その��好き��を伝えたなんて、思ってもいない。
国見「え、…と……」
頭が真っ白になって、訳が分からなくなった国見は、まともに日本語が喋れなくなっていた。
そして、彼女はそんな彼に追い討ちをかけた。
A「……国見のこと…すごい大事だなって…思う」
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あおインコ(プロフ) - 嬶さん» ありがとうございます！この作品最後の更新が随分と前なので、コメントが頂けてすごく嬉しいです(^^) (2019年2月15日 21時) (
レス) id: 566ade62bb (このIDを非表示/違反報告)
嬶 - おもしろいし、国見ちゃんが好きです。 (2019年2月8日 11時) (レス) id: 99593e4c9e (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - 飯を求めて三千里さん» あ、ありがとうございます…。そんな、笑わせるななんて、私には無理かも←これからもよろしくです！ (2015年12月29日 9時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
飯を求めて三千里 - 何これめっちゃおもしろいのだよ笑わせるな (2015年12月29日 8時) (レス) id: 4ecd63fe5b (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - フクネコさん» ありがとうございます！！すごい嬉しいです…。あ、涙が…いや塩が。 (2015年11月21日 20時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2015年4月20日 23時
