８６話 ページ22
放課後
部活前、教室
黄海「…なんですか」
そこにいるのは、黄海、金田一、国見。三人だけ。
金田一「黄海…さ、昨日Aなんかあった？」
黄海「…！」
彼女の目が少し見開かれたのを、二人は見逃さなかった。
国見「黄海。俺たちに言える範囲のことでいいから…」
黄海「……Aちゃんと、昨日…喧嘩しました」
金田一「え？喧嘩！？」
黄海「私が言えるのは、ここまでです。すいません。じゃ…」
ガラッ…
金田一「…喧嘩…したのか」
国見「だから黄海があんな風に……」
国見「Aのとこ、行って見なきゃわかんないな…」
金田一「国見。お前今日さ、先輩に言っとくからAのとこ行ってやれよ」
国見「でも部活…」
金田一「…国見」
金田一「体調不良な女子を一人で居させるつもりか？全く！乙女心わからないにも程があるぞ！」
国見「いや、それ乙女心って言わないだろ、っていうかなんなんだ、お前は女か」
金田一「ちげぇよ！でも行ってやれよ、さすがにAでも病気の時一人はあれだろ」
国見「まあ…そうかもしれないけど」
「でも…」と言おうとする国見の口を片手で封じる。
金田一「でもじゃねぇ！お前はAのとこ行く！いいな？」
国見「………わかった」
納得いかない顔ではあるが了承した国見。それを見て、満足そうに笑顔を浮かべた金田一。
金田一「Aは頼んだな！黄海は任せとけっ！じゃーな！」
ガラッ！
国見「…なんか、キャラ違う気が…」
『Aは頼んだな！』
国見「頼まれなくてもちゃんとできるっつーの…世話やきらっきょめ」
俺はすぐに鞄を持って教室を出た。
校門をくぐり、道を走りながら考える。
なんで二人は喧嘩したんだろう
黄海があそこまでになる、その理由ってなんだ
A、大丈夫かな
数分経たないうちに着いたAの家。
歩くと倍以上かかるのにな…
そんなことを思いながら、階段を登った。
４時４９分
空はオレンジ色。
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あおインコ(プロフ) - 嬶さん» ありがとうございます！この作品最後の更新が随分と前なので、コメントが頂けてすごく嬉しいです(^^) (2019年2月15日 21時) (
レス) id: 566ade62bb (このIDを非表示/違反報告)
嬶 - おもしろいし、国見ちゃんが好きです。 (2019年2月8日 11時) (レス) id: 99593e4c9e (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - 飯を求めて三千里さん» あ、ありがとうございます…。そんな、笑わせるななんて、私には無理かも←これからもよろしくです！ (2015年12月29日 9時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
飯を求めて三千里 - 何これめっちゃおもしろいのだよ笑わせるな (2015年12月29日 8時) (レス) id: 4ecd63fe5b (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - フクネコさん» ありがとうございます！！すごい嬉しいです…。あ、涙が…いや塩が。 (2015年11月21日 20時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2015年4月20日 23時
