三話的な何か ページ5
館「君はどうして鬼殺隊に入ったのか、教えてくれないかな?」
『…へ?』
ヤバ、御館様の前で間抜けな声出た。
え、そんな事?
もっと核心づいたこと聞いてくると思った。
『私が鬼殺隊に入ったきっかけは…』
大好きだった双子の兄が鬼になった両親に喰われたこと。
稀血の兄に両親が夢中になっている隙に家を飛び出し逃げたこと。
必死に逃げ込んだ山で落とし穴に嵌ったと思えばそれは育手の人が作った罠だったこと。
家族を喰われる人を増やさない為に隊員になることを決めたこと…。
『…これはその時どさくさに紛れて拾った兄の骨です』
隊服の中にいつも下げている小さな巾着から小指くらいの白い骨を出す。
酸化しないように特殊な布で作った巾着にすぐ戻す。
紐を絞って首に掛け直し、顔を上げる。
館「そうか…。辛い話をさせたね」
『いえ…もう平気です』
…もっと辛い思いを、沢山したから。
館「…そう。Aは、本当によく頑張ってくれたよ。大事な大事な私の剣士だ」
黙って顔を伏せて話を聞く。
館「それが、理由も告げずに私の元を去って…その後の消息も不安。それは私にとっては耐え難い。…せめて、辞めた後どうするつもりかくらいは、教えてほしいな」
_____________________
お気に入り登録、お気に入り作者登録ありがとうございます
励みになってます
708人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アマリス(プロフ) - ハッピーエンド断固反対!!敵はもっと苦しむべきである!!なぜなら、傷付いた夢主が報われないからです!! (2022年5月18日 13時) (レス) id: 7d0074fb6d (このIDを非表示/違反報告)
二葉 - 面白い…。無一郎推しなので有難いです!悪女をやっつける所がとてもスッキリする…w (2020年11月16日 15時) (レス) id: bfc421244a (このIDを非表示/違反報告)
巴瑠(プロフ) - くるみっこさん» 私も無一郎くん大好k(( コメントありがとうございます! (2020年5月2日 9時) (レス) id: 994dc63898 (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - 私無一郎くん大好k ((殴(^。^) (2020年5月1日 11時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
巴瑠(プロフ) - 中園凉子さん» そうなんです………柱の人数の都合で………すみません! (2020年3月6日 10時) (レス) id: 994dc63898 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:巴瑠 | 作成日時:2020年1月2日 21時