Bitter Sweet Love~苦くて甘い恋の味~

Diary5 ページ7

先生に連れられてきたのは会議室

『先生、あの…話って？』

先生「中でお待ちだから、早く入りなさい」

『え、お待ちって誰が…』

先生はそれだけ言うと私を置き去りにさっさと廊下を歩いて行ってしまった

一体誰が待っているのだろう
意を決して扉を2回ノックする

ｺﾝｺﾝ

『雛森です』

「どうぞ」

声が聞こえ扉を開け中に入る
そこにいた人物を見て心臓がドクンと跳ねるのを感じた

諏「お久しぶりです」

そこに居たのは諏訪部さんで憧れの人が目の前にいるという事実
いきなりの事にAは理解することが出来ない、頭が追いつかなかった

諏「君、Brineの店員さん…だよね？」

『…そうです……』

諏「やっぱり！あー良かった、間違えてたらどうしようかと思っちゃった」

『え…？』

諏「そっかぁ、声優目指してたんだ、なら俺の事気付いてたんじゃない？」

『はい…あの、隠してたこと怒らないんですか？』

諏「どうして俺が君に怒るの？確かに驚きはしたけど怒ってはないよ」ｸｽｯ

『あの…ずっと前から諏訪部さんの事好きで、諏訪部さんの声に毎日勇気と元気貰ってます、だからいつもありがとうございます！』ﾍﾟｺ

諏「え、じゃあ…俺のファンの子なの？」

『っ……はい、もう中学の頃からずっとファンでした！諏訪部さんに憧れて声優になりたいって、夢を持つことも出来たんです！』

諏「あー…そうなんだ…」

諏訪部さん困ってる？
やっぱり、言わない方が良かったかな…

諏「やべーすっげー嬉しい」

『え…？』

諏「なんか君はずっと俺の事知らないんだと思ってたからさ、実はずっと俺の事見ててくれてたって事でしょ？なんか、凄い嬉しいよ、それ」

『っ…じゃあ…また、カフェ来てくれますか？』

諏「当たり前じゃん！あそこのコーヒーと君との雑談が俺の楽しみなんだから！…まぁでも最近はイベントとかも重なって全然行けてなかったんだけどね…((苦笑」

『良か…ったぁ…私、てっきり諏訪部さんにわたしが諏訪部さんファンだってバレて嫌になって来なくなったのかと…』

諏「嫌なわけないでしょ？確かにルールを守らないファンもいるのは事実だしそういう子がいるところには無闇に行ったりは出来ないけど君は誰にも言わないでいてくれたじゃない？そんないい子、俺が嫌になるわけない」

『っ……ありがとう、ございます…』

やばい、嬉しくて泣きそう…
良かった、嫌われたわけじゃなかったんだ
…

諏「所で…君の下の名前教えて貰ってもいい？」

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