Bitter Sweet Love~苦くて甘い恋の味~

Diary43 ページ47

一瞬聞き間違いかと思った
諏訪部さんが私を好き…………？

夢を、見ているのかな……
甘い甘い私に都合のいい夢………

諏「Aちゃん…？」

名前を呼ばれてハッとする

諏訪部さんを見るととても不安そうな顔でこちらを見上げていた

『……わ、私も…諏訪部さんの傍に居たい…です…！』

諏「っ！」

『1番近くで声を聞いていたいし、1番近くで支えたい、初めて諏訪部さんの声を聞いた時からずっと、ずっと好きです…傍に、居させてくださいっ…』

諏「っ……」

諏訪部さんは立ち上がると私を抱きしめた
力強く、でもとても優しい腕に包まれて涙があふれる

そっと背中に腕を回すとより一層抱きしめる腕に力が入った

ゆっくり離れると私の目を見て優しく微笑み

諏「絶対幸せにする」

そう言って愛おしそうに私の涙を指で拭い頬を撫でる

『…はいっ…』

私が返事すると少し体を離し顎を指で上げ、優しく触れるだけのキスを落とした

『ん……』

唇が離れる時、わざとなのかチュッとリップ音が鳴った

諏「やっと、伝えられた…もう誰にも渡さない」

私の頭を撫でそう呟くと目線を合わせ「ね？」と微笑んだ

とても幸せで嬉しくて私はただ頷くことしか出来なかった

それでも諏訪部さんはとても満足そうに微笑むとゆっくりと身体を離した

諏「名残惜しいけど、そろそろ帰らないとね」

そう言うと車の鍵を開け助手席の扉を開ける

諏「どうぞ、マイレディ？」

『あ…ありがとうございます///』

私が車に乗ったのを確認すると扉を閉め、自分の運転席に乗り込んだ

さっきまであった諏訪部さんの温もりが消え少しだけ寂しく思いながら運転席を見つめる

エンジンをかけると諏訪部さんはこちらを見て身を乗り出しもう一度私にキスをした

『んっ……諏訪部さん？///』

諏「ごめん、年甲斐もなく今すごく舞い上がっちゃってるみたいだ…////」

そういった諏訪部さんの耳は赤くて、恥ずかしいのは私だけじゃないんだと少しだけ嬉しかった

車を発進させ山道を抜けると赤信号で車を止める

このままずっと、家に着かなければいいのに

そんな願いが叶うはずもなく私の家の前に到着すると車を停車させた

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