Bitter Sweet Love~苦くて甘い恋の味~

Diary39 ページ43

諏訪部side

どうしていいか分からず少し躊躇いながらもAちゃんの頭を優しく撫でる

諏「Aちゃんごめんね、遅くなって」

それから少しして落ち着いてきたのか泣き止んで、笑顔を見せてくれるようになった

俺の言葉で顔を赤くしたり、頬を膨らませたり…その行動一つ一つ全てが可愛くて、愛おしい

今日はBrineも早めに店を閉めるらしく14時には終わるらしい

どちらにしても14時過ぎにはスタジオに戻らなきゃ行けないんだけど…出来ればもう少し、Aちゃんと話していたい

食事に誘おうか、でも今日は終わるの予定より少し遅れるかもしれない

そんな事を考えていると彼女から食事に誘ってくれた

最初は断ろうと思った
別の日に、もっとちゃんとゆっくり話をしたかったから

でもそれ以上に誘ってくれたのが嬉しくて気づいたら俺は誘いを受けていた

Aちゃんは20時まで待ってくれると言ってくれた

まさか2時間半も早くアフレコが終わるとは思わなかったな

自分の荷物を持つと駐車場に停めておいた車に乗りすぐにAちゃんに電話を掛ける

待ち合わせをスタジオ近くのローソンに決め電話を切る

柄にもなくワクワクしてる自分がいた

久しぶりの彼女との食事
何を話そうか、どんな風にエスコートしようかなど考えてるうちにローソンに到着

諏「まだAちゃんは来てないのか…」

周りを見渡し彼女らしき人がいないかを確認する

少し残念に思いながらも車から降りてAちゃんが来るのを待つ事にした


あなたside

ロー〇ンの前に着くともう既に諏訪部さんが車の傍で立って待っていた

車に寄りかかり何処を見ているのかたまに微笑むその姿に思わず見とれてしまう

『あの、諏訪部さん…お待たせしました』

ゆっくりと近づき声を掛けると諏訪部さんはハッとしたようにこちらを振り向き優しく笑った

諏「Aちゃん、わざわざごめんね」

『いえ！…何見てたんですか？』

諏「あそこ見て」

そう言って指さした先を見ると小学生くらいの女の子がチワワを散歩させていた

『あ、可愛い…』

諏「あの子達さっきからあの辺ウロウロしててさ、道端のお花見たりしてるから可愛くてずっと見ちゃったんだ」

そう言って微笑む諏訪部さんはとても優しそうな顔をしていて、子供と動物が本当に好きなんだなと思った

諏「さて、ずっと眺めてても仕方ないし行こうか！」

『はい！』

諏訪部さんの車に乗り走ること15分
【天丸】に着くと諏訪部さんはエスコートしてくれた

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