Bitter Sweet Love~苦くて甘い恋の味~

White day (番外編) ページ41

今日はホワイトデー
バレンタインデーの時とはまた違ったどきどきとワクワクのある一日

女の子達だけではなく男の子もどこかそわそわと落ち着かなそうにしていた

ホワイトデーでも諏訪部さんはお仕事で忙しそう

バレンタインの日も何とか仕事の合間に渡せたって感じだったしきっと今日も忙しくてホワイトデーの事なんて忘れてるんだろうなぁ…

そんな風にポケ〜と考えてると突然スマホが鳴り出す

【諏訪部順一】

諏訪部さん？この時間はたしかラジオの収録をしてるはず

もしかしたら何かあったのかもしれないと慌てて通話ボタンを押した

『もしもし』

諏『あ、もしもしAちゃん、今って家にいる？』

『はい、今日は一日オフなので出掛ける予定とかはないですけど…どうかしたんですか？』

諏『良かった、今Aちゃんのマンションの下に来てるんだ、降りてこれる？』

ビックリして窓から下を見ると確かに諏訪部さんの車が止まっていた

『え、待ってください、すぐ準備します！』

諏『ゆっくりでいいからね』

休みの日だけどお化粧をしていてよかった
朝の自分を心の中で何度も褒めながらクローゼットに手をかける

それなりにオシャレで、でもだらけ過ぎないような服を選び着替える

姿見で自分の格好を変じゃないか何回も確認してから家を出た

『お、おまたせしました…』

諏「ごめんね突然来たりして、でもどうしても今日渡したかったんだ」

そう言って車から出したのは綺麗なバラの花束

『え、諏訪部さん、どうして …』

諏「今日はホワイトデーでしょう？バレンタインの日は忙しくて時間取れなかったからせめてホワイトデーはと思って」

忙しいのに持ってきてくれたの？
どうしよう…嬉しい…

『ありがとうございます…』

諏「あ、それとこれ」

ポケットから可愛くリボンでラッピングされた小さな箱を取りだし私に差し出す

『開けてみてもいいですか？』

諏「もちろん」

リボンをほどき蓋を開けると中にはオレンジ色の石がはめ込まれた綺麗なネックレスが入っていた

『可愛い…』

諏「貸して、付けてあげる」

私の後ろに周りネックレスを付けてくれる諏訪部さん

諏「うん、すごく似合ってる」

そう言って優しく微笑むとそのまま後ろから私を抱きしめた

諏「良かった、今日渡せて」

『あの…諏訪部さん？////』

諏「もう少しだけ、こうさせて」

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