Bitter Sweet Love~苦くて甘い恋の味~

Diary38 ページ40

諏訪部さんは…やっぱり和食、かなぁ…？

そういえば前に麗奈ちゃんと行った時にすごく美味しかった天ぷら屋さんがあったはず…

なんとなくのうる覚えで店名をスマホに書き込む

『あった、ここだ…』

【天丸】

お店の雰囲気もいいし…うん、ここにしよう

食事をする所も決まり後は諏訪部さんのお仕事が終わるのを待つだけ

そういえば何も考えずにここまで時間を潰していたけれどこれから諏訪部さんと食事するんだよね…

これってデ、デートって事になるのかな…

やばい、考えたら緊張してきた……

緊張を解すようにカフェラテを飲んでいるとスマホが鳴り液晶画面に名前が表示された

【諏訪部順一】

『っ！』

慌てて通話ボタンを押し出る

『も、もしもし！』

諏『あ、Aちゃん？終わって今スタジオ出たんだけど何処にいる？迎えに行くよ』

『あ、えっと今駅前の…』

店の名前を思い出せずメニュー表をちらっと横目で見る

『えーと……ティアラってCafeに居ます！私ももう出るのでスタジオの近くまで歩きますよ！』

諏『あ、ほんと？じゃあ○○スタジオの近くのロー○ンで待ってるね』

『はい！すぐ行きます！』

ﾋﾟｯ

『急がなきゃ…』

カバンにスマホを入れ会計を済ませると慌てて店を出た

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諏訪部side

諏「おはようございます」

AちゃんとBrineの前で別れそのままスタジオ入りする

スタッフ「諏訪部さんおはようございます！」

諏「今日はよろしくお願いします」

スタッフさん方に挨拶を済ませ椅子に腰かける

まさかAちゃんから誘ってくれるなんてね

昨日三木さんに電話で今日Aちゃんと同じ現場なのかを聞いた

三木「明日は雛森さん午後からオフだからカフェに行くって言ってたよ」

諏「わかりました、ありがとうございます」

カフェと聞いて思い浮かぶのは1箇所しか無かった

もしこれで居なかったら、その時はまた考えよう

仕事と仕事の合間に抜け出し二人が初めて会った場所を目指す

Brineの前に着き入口の扉を開ける

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

いた

俺がいつも座っていたカウンター席に彼女は座っていた

緊張で手が震える
大きく深呼吸し彼女に近づくき声をかけた

諏「良ければお隣よろしいですか？愛らしいお嬢さん」

ビクッと肩を震わせゆっくりとこちらを振り向くAちゃん

『す、わべさ…』

目が合うと俺の名前を呼び、突然泣き出してしまった

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