Bitter Sweet Love~苦くて甘い恋の味~

Diary2 ページ4

〜15:00〜

店「やっと落ち着いたね…
ごめん雛森さん、少し店開けてもいいかな？30分位には戻って来れると思うから！」

『はい、大丈夫です！任せてください！』

すぐ戻るから！とだけ言い残し店長はどこかへ出掛けてしまった

『大丈夫、この時間はお客さん来ないし、大丈夫大丈夫…』

こっそりとカウンターの中でスマホを開き待受画面を見る

諏訪部順一さん

私が1番大好きな声優さん
カッコよくて優しくて声を聞くととても勇気や元気を貰える、居なくてはならない存在

『頑張ります、諏訪部さん…』ｺｿ…

？「あの、注文いいですか？」

『わぁ！』ﾋﾞｸｯ

？「っ！！…大丈夫ですか？」

『し、失礼しました！ご注文ですね、こちらをどう…ぞ…』

？「ありがとうございます、えーと…」

夢かと思った
ずっと、ずっと画面越しに憧れていた人が今目の前にいる
私が諏訪部さんを間違えるはずがない

諏「…せん……すみません…」

『あっ！すみません！お決まりですか？』

諏「あ、このエスプレッソお願いします」

どうしよう、緊張して手が震える…
私、今あの諏訪部さんとお話してる…

『かしこまりました、お席までお持ちするのでお好きなお席でお待ちくださいっ』

諏「あ、じゃあここのカウンター席いいですか？」

『へ？…も、もちろんです！』

諏「ｸｽｯ…ありがとう」

どうしよう、めっちゃ見られてる…
コーヒー入れるだけなのにこんなに緊張するなんて…
美味しくなかったらどうしよう…

『お待たせ致しました、エスプレッソになります、ミルクとシュガーはお入れしますか？』

諏「シュガーだけ貰っても？」

『はい、もちろんです！』

諏訪部さんはニコッと微笑むととても優雅にコーヒーにシュガーを一杯入れかき混ぜる
コーヒーを混ぜるだけでこんなにかっこいい人なんて居るのだろうか…

諏「うん、やっぱり美味しい…」

美味しいって…今美味しいって言ってくれた
嬉しい…

『ありがとうございます((微笑』

諏「っ！…いつも1人でお店開いてるの？」

諏訪部さんは優しく微笑むと気を使ってか話しかけてくれた
ラジオをしてるからなのかとても話上手で時間はあっという間に15:30分を回っていた

諏「もうこんな時間か…ごめんね、すっかり話し込んじゃって、仕事の邪魔しちゃったかな」

『いえ、私の方こそありがとうございました！とても楽しかったです』ﾆｺｯ

諏「それは良かった…ご馳走様、また来るよ」

『また、お待ちしてます！』

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