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『かいおにーちゃん！だっこ！』
『かいおにーちゃぁぁん。うぇぇぇん。』
俺には血の繋がらない妹がいる
小さい頃から笑う時も泣く時も
ずっと俺の後ろを着いてきては離れない妹
俺が小学1年の頃学校の帰り道の公園から泣き声が聞こえ
探し回っていると、ひとつの茂みの奥に当時赤ちゃんのA
がダンボールに毛布を敷いただけの中に居た。
辺りを見回したが学校終わりの子供たちだけで
親らしき人が居なかったため俺はAを抱き抱え施設に連れて帰った。
施設の人は俺の帰りを出迎えると同時に少し驚いた顔をしていたが
慣れなのか俺の腕からAを預かりその後の対処はすごく早かった。
施設は保護した際にその産んだ両親が着けた名前をそのまま使うんだが、身元不明だったAに施設の人が困っていて
咄嗟に普段絶対そんな事しない俺が初めて
自分の苗字とAという名前を名付けた
何故か分からないが出会った瞬間からふわふわした不思議な感覚になり
何故か分からないけど、自分の近い場所でAを守りたかったのかもしれない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
コンコン
『灰お兄ちゃん入るよー。』
灰「ん。いいよ」
ガチャ
『あ、またそのアルバム見てるの？』
1冊のアルバムを見て思い出に浸ってる中16歳になったAが入ってきて
呆れた顔をして言ってきた
灰「うん。俺の宝物でもあるからね」
『…ふーん。そっか』
フイっと照れたのを隠すためにそっぽを向く
灰「ﾌｯ笑。で何か用？」
『なによ。あ、そうそう。アッキーナとふわっちが遊びに来たよ』
灰「え。今日会う約束してないんだけど。」
携帯でメッセージ確認しつつ時間を確認すると22時過ぎていて
ちょっと嫌な予感がした
『酔っ払ってたよ』
Aの一言ではぁぁ。っとおでこに手を添え大きくため息を吐いた
『えと…追い返そうか？』
灰「いや、大丈夫」
俺の溜息を聞いてドア付近に立っていたAあわあわし出した
俺は立ち上がりそんなAの頭に手を置きポンポンと撫でて
玄関に向かう
それを見つめていたAもしばらくしてちょこちょこと俺の後ろを着いてくる
大きくなってもそれだけは今も変わらないAを横目にクスッとまた笑ったのは俺だけの秘密。
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名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月8日 21時) (
レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - とても面白くて連続で読み続けてしまいました！ 続き待ってます！ (2022年4月14日 11時) (レス) id: fffa20dd05 (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - 12〇の途中の部分が(名前)ではなく ”(なまえ)” と、平仮名になっていましたよー少し前から読ませていただいていたのですがすごく面白いお話だなと思います！これからも頑張ってください！応援してます！ (2022年3月28日 17時) (レス) @page16 id: 51bbd2bc5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛月 | 作成日時：2022年3月16日 11時
