失敗作 ページ9
「帰って来たか」
「今日は誰をやって来たの？」
帰ると呑気に研究をしながら今日殺した人達の事を訊いてきた
『No.82 No.76 No.34番を殺しました。』
その質問に淡々と応える
「流石最高傑作ね」
「いやまだ足りない。最近始末している数も減っているようだしな」
嗚呼可哀想に
これから自分の娘に殺されるというのに
それに気づかないのだから
今弟はこの場に居ない
なら丁度良い今殺ろう。
『父さん母さん終わりにしませんか』
「何？」
その言葉を聞いて反応した二人は手を止め私の方を見た
アナタ達の目に止まる事は殆どなかったけどやっと私の方を見てくれましたね
こんな止まり方は望んでいなかったけど
『人の命は物じゃない。簡単に奪って良い訳ないんだ』
「ふんっ偉そうに言いやがって」
「何を言っているあんな失敗作達に情が湧いたか」
やはりこの二人は彼等の事を”失敗作”だと思っていたのか
救われないな彼等も
父さん母さん。二人は私の事を成功作と言いましたね
残念ですが私は失敗作です
『ですのでこれからアナタ達に牙を向けます』
「「!!」」
「貴様！もしやっ…ヵﾊｯ」
何かを叫ぼうとした瞬間後ろから鋭い茨に突き抜かれた
その茨は綺麗に真ん中を…つまりは心臓を突刺していた。
『おやすみ父さん』
一瞬で心臓を貫いたのはここまで育てて貰った感謝
痛いのは嫌だ、なら一瞬で楽にさせた方が良いだろう。
「キャーー!!
そうだ母さんには訊きたい事がある
改造されたが私は間違いなくこの二人が繋がって産まれた子
だから
『母さんアナタ達は私を”愛して”いましたか？』
＿＿＿＿”愛してる”ただその言葉が聞きたかった。
「何を言っているの！！お前みたいなバケモノ愛す訳ないでしょ！！」
そう母さんはヒステリックに叫んだ
残念だ
『そっか』
「なっヵﾊｯ……」
茨で心臓を貫かれた母さんはぼたりと椿の花が落ちる様に床に倒れた。
一言だけでも良かった。
『おやすみ母さん』
大嫌いな二人だったけどそれでも愛して貰いたかった。
それが唯一自分がバケモノじゃないと思える方法だったから
どうやら自分は人間としては見てもらえないらしい
『ははっ…』
自傷気味に笑えば後ろから扉の開く音がした。
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人間失格な人間？２←(プロフ) - メグミさん» コメントありがとう御座います！轟くんの出番まで少々掛かりますがそれまでお待ち頂けると嬉しいです(´▽`)。更新頑張ります！笑 (2018年10月6日 7時) (
レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - すごく面白いです！轟くんの出番待ってます！笑笑更新頑張ってください！ (2018年9月30日 17時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
人間失格な人間？２←(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» コメントありがとうございます。キーワードから結構なネタバレとなっていますが読者様に喜んでもらえるような小説を書けるよう頑張ります。応援ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月16日 20時) (レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - 轟くん落ちなんですか？！キーワードに書いてあったんで驚きましたw。 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間失格な人間？ | 作成日時：2017年8月2日 16時
