同じ子 ページ6
季節は冬になり外は白い雪がふっていた
今日は少し遠くまで来てみた
あんまり同じ場所で殺したらヒーローに警戒されてしまうから
ヒーローや敵対する敵(ヴィラン)を探しながらぼーっと歩いていたら
トンッと胸の辺りに誰かがぶつかった
「ご、ごめんなさいおねいさん」
ぶつかったのは髪色が特徴的な男の子だった
『こっちこそごめんね』
謝った後この子の親はと周りを見わたしてみたら誰もいなかった
『…一人？』
「……逃げだしてきたの」
休憩もかねて近くの公園のベンチに座って話を聞いた
どうやら男の子は個性が２つあり自分を良いように使う父親が嫌になり逃げだしたらしい
母親は父親のせいで病院にいれられたと言っていた
何故だかこの子に親近感がわいた
『最高傑作…』
そう呟くと男の子が大きく目を見開いた
『私はいつもそう親に呼ばれる』
「おねいさんも？」
¨も¨って事はこの子も言われているのだろう
私は親の道具になる事を抵抗しなかった
でもこの子はずっと闘ってる
私も闘ってみようかと思ったが
目に包帯を巻いた男の子をみて弟の顔が浮かんだ
自分が逃げたら弟はどうなる？
そう思ったら闘うという考えはなくなった
でも目の前の子には自分と同じ思いはしてほしくない
『負けないで』
だから気づいたらそんな事を言ってた
目を真ん丸とした男の子は私の手を握って
まっすぐと私を見た
「ぼくがんばるよ」
その目には強い意志がある
嗚呼この子は大丈夫だと安心した
？安心…どうして私は安心したの？
「ぼくは焦凍おねえさんは？」
私の疑問は男の子の質問でかき消された
男の子、焦凍はまだ呂律の回らない年なのに自分の名前だけはしっかりと応えた
名前……
私に名前は無い
『親には
零番だから
「
焦凍の面倒をみていたら日が落ち始めた
『私はもう行くよ』
「!!……」
『……』
寂しそうに立つ焦凍を見るとあの時の男の子のときのように心が痛くなった
自分の首に巻いていたマフラーをとり焦凍の首に巻いた
『いつまでもいたら風邪をひく』
『頑張るんだよね。なら早く家に帰りなよ』
「…」
そう言ってもまだ焦凍は動かなかった
もしかしてあの子と同じ理由か？
『また会おう』
「！またね!!」
やはりあの子と同じ理由だったようでまた会う約束をすれば帰って行った
『はぁ今日何もできてない…』
厚い雲のかかった空を見つめてため息をついた
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人間失格な人間？２←(プロフ) - メグミさん» コメントありがとう御座います！轟くんの出番まで少々掛かりますがそれまでお待ち頂けると嬉しいです(´▽`)。更新頑張ります！笑 (2018年10月6日 7時) (
レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - すごく面白いです！轟くんの出番待ってます！笑笑更新頑張ってください！ (2018年9月30日 17時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
人間失格な人間？２←(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» コメントありがとうございます。キーワードから結構なネタバレとなっていますが読者様に喜んでもらえるような小説を書けるよう頑張ります。応援ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月16日 20時) (レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - 轟くん落ちなんですか？！キーワードに書いてあったんで驚きましたw。 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間失格な人間？ | 作成日時：2017年8月2日 16時
