お人好し ページ14
1年が過ぎまた寒い寒い冬が来た
公園で逢った弔とはあれから数回だけ逢って話した。
話した、と言っていいのか分からないほど少い会話だったが
それでも偶に逢って話すのは楽しかった。
『ｸｼｭﾝ…』
常人より余裕で耐えられる自分がくしゃみをするのは滅多にないが
それくらい自分の身体が冷えているのだ
冬の夜は星が綺麗だが冷える
それにこの状況なら更に
『冷たい…』
殆ど公園のベンチから動かなかったせいで
雪に埋もれてしまった←
かろうじて肩から上は無事だが頭の上は白いベレー帽を被っているかの様に雪が積もっていた。
てかなんでこんなに雪降ってるの
ありえないだろ←
周りから見たら私白いト○ロか何かかな←
あ、普通雪だるまか←
『ｸｼｭﾝ…寝よう』←
起きてても寒いと感じるだけそれは嫌だから眠ろうとしたとき慌てた様な声が聞こえた
「君！君大丈夫かい？！」
低い声
男の人か
「子供がこんな寒いとこに一人でっ」
身体の周りの雪が払われる感覚がした。
誰だろうか。こんな親切にしてくれる人は珍しい
閉じた目を薄らと開けば身長の高い個性的な黄色の髪をした男の人がいた
なんでそんなに焦ってるだ
『貴方は』
「！意識がまだあるみたいだね。私は八木俊典。親は？どうしてこんな所に」
『親はいない。孤児』
「!!」
こんな寒い中長々と説明したら彼に迷惑だろう。だから簡潔に述べれば目の前の男、俊典は眉間にシワを寄せた
どうしてそんな辛そうな顔をするの
貴方は赤の他人なのに
「こんなに冷えて…」
私の手を両手で包み込んだ俊典は悲しそな顔で呟いた
「とりあえず早く温めよう。ついて来てくれるかい？」
『どうして、どうして私を気にかける』
1度キョトンとした俊典は私の言葉を訊いて“ヒーローだからさ“っと優しく微笑んだ
あ、お人好しか←
小さく頷けば俊典は優しく私をだき抱え歩きだした
わー身長高い(遠い目)←
心地の良い温かさでつい眠ってしまった
包み込む様に二人の頬を小さな雪が撫でた。
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人間失格な人間？２←(プロフ) - メグミさん» コメントありがとう御座います！轟くんの出番まで少々掛かりますがそれまでお待ち頂けると嬉しいです(´▽`)。更新頑張ります！笑 (2018年10月6日 7時) (
レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - すごく面白いです！轟くんの出番待ってます！笑笑更新頑張ってください！ (2018年9月30日 17時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
人間失格な人間？２←(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» コメントありがとうございます。キーワードから結構なネタバレとなっていますが読者様に喜んでもらえるような小説を書けるよう頑張ります。応援ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月16日 20時) (レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - 轟くん落ちなんですか？！キーワードに書いてあったんで驚きましたw。 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間失格な人間？ | 作成日時：2017年8月2日 16時
