夜の診察 : luz★※２ ページ49
「…手、退かして？」
『っ…！』
熱の籠った声で私に囁くと
サラッと私の横髪を優しく撫でる。
私は恥ずかしくて仕方なくて。
顔を真っ赤にしながら
激しく首を横に振った。
「大丈夫だから、ね？
ゆっくり…ほら」
『あっ…！』
るす先生は優しい声色で
ぎゅっと固く
自分の身体を結んでいた手を
糸も簡単にほどいて、
大きくて広い掌で上に纏め上げられる。
露になる一糸纏わぬ私の身体。
穴が空きそうな程
ゆっくりと下から
舐め上げられるように見つめられて
顔から火が出そうな程
真っ赤に熱くなった。
「…大丈夫ですよ
痛くなんて、せんから…」
『っ…ひゃ…！』
突如胸にゾクッとした
電流が走ったようになって
私はビクンッと小さく跳ねて
ぎゅっと目を瞑る。
どうやらるすくんに
聴診器を当てられているようだ。
羞恥で火照っていた身体に
冷たい鉄の聴診器を当てられると
余計に冷たく感じて
身体の芯が震えた。
「んー…あれ？
かなり鼓動が早いですね…
なんでやろ？」
『っそれ、は……』
分かってるくせに。
るすくんはやっぱり意地悪だ。
「病気、ですかね…
もうちょっと調査してみましょうか」
『あっ…ゃ……ぅ』
るす先生は冷たい聴診器を
私の身体に何度も何度も滑らせて
私の声や表情を楽しみながら
聴診器が私の体温を吸いとって
暖かくなるまで
私の身体を弄んだ。
聴診器が身体を這っていく度
まるで痺れる電流の鎖に
身体が繋がれているように
力が抜けて、動けなくて。
だけど
甘く痺れる感覚の名前を
認めたくなかった。
認めてしまったら、
堕ちてしまいそうで。
『っも、やめ…っ！』
「そうですね、もうやめましょう」
私が涙汲みながら訴えると
るす先生は意外とあっさり行為をやめて
聴診器を近くの
テーブルにポイッと投げ捨てる。
「もう、治療方法は見付かったし」
『治療…方法？』
「そう、治療方法。」
意味深に口端を上げながら
先生は私に跨がって
耳元に口を近付ける。
「病気には
注射が一番やろ？」
『注射……？…っ！』
るすくんの瞳に宿る鋭い光と
その場に漂う雰囲気で
少しの間が空いてから
その言葉の意味が分かった。
「大丈夫やで、絶対痛くせんから」
「るす先生に
ぜーんぶ、任せり？」
END
誰よりも近くに : 天月★※〔みるくてぃーさんリク〕→←夜の診察 : luz★※〔ポチオさんリク〕
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日菜多(プロフ) - まふまふさんの身長のお話、178−148＝30ですよ((ｺｿｯ (2020年2月25日 23時) (
レス) id: 679cbd91ae (このIDを非表示/違反報告)
らお。(プロフ) - リクエストさせて頂きたいです。Souさんの、ヤンデレ、激甘、Rスレスレで、読ませて頂きたいです (2018年8月17日 10時) (レス) id: 61cd4351e7 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - リクエスト失礼します。Souくんの話を読ませて頂きたいです！ (2018年8月16日 11時) (レス) id: 61cd4351e7 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 失礼します！凄く面白くて夢中になって読んでましたwあ、進撃の小人と巨人のまふくんのセリフの身長間違ってました！お節介かもしれませんが… (2017年12月6日 22時) (レス) id: 9e164e5257 (このIDを非表示/違反報告)
む犬 - ありがとうございます！またリクエストします！ (2017年10月9日 13時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サテラ | 作成日時：2017年8月27日 3時
