奇病者施設 : そらりぶ○☆２ ページ28
突然部屋に鳴り響いた
私を呼ぶアナウンス。
嫌な予感がした。
だけど、行くしか無かった
不安な顔をする、彼等を置いてでも。
お願いだから
たいしたことはないって言って。
お願い、お願いだから…
背中に冷や汗をかきながら
散々そう願ったのに。
なのに……
『…え』
今私の目の前に突き付けられた物には
私が一番避けたくなかった言葉。
『人事…異動……』
目の前が、真っ暗に揺れた。
なのに、目の前の社長は
ニタッと汚く笑って
私を汚れた瞳で見つめる。
「そうだよ。喜びたまえ
こんな汚い施設から離れられるんだから」
『そん…な』
「君は一流企業の
病院に配属されることが決まったよ。
まったく、羨ましいね本当に」
嘘、こんなの、って…
「君は伸ばすべき才能の持ち主だ。
しっかり働いて
うちの企業の顔を売ってくれよ」
何よ、そんなの
私、使われているだけじゃない。
「…？
どうしたんだね。」
光を写さない、真っ黒な瞳で
灰になったように何も話さない私を
不思議に思ったのか
社長が私を覗き込んでくる。
やめて
そんな汚い目で私を見ないで
これ以上汚さないでよ
『…失礼します』
「あ、ちょっと！」
パタン。と、ドアが閉まる。
社長を置いて
私は部屋を出た。
なんで、なんでどうして
私はここがいい。
二人の側で、見守っていたい。
なのに…なのに…っ！！
『っ……！』
私は手元の恨めしい紙を
ぐしゃっと握りつぶして
ポケットに乱暴に入れた。
私はこれから二人に
どんな顔をして会えば良いの？
ずっと一緒だって約束したのに
それを裏切ってしまうの？
きっと、あの人達を理解するのも
私を理解してくれるのも
お互いしかいない。
そんな最高の友達…
いや、家族同然の人に巡り会えたのに
離れて、しまう？
私は俯いた頬から
一筋の涙を流して
エレベーターに乗り込んだ。
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日菜多(プロフ) - まふまふさんの身長のお話、178−148＝30ですよ((ｺｿｯ (2020年2月25日 23時) (
レス) id: 679cbd91ae (このIDを非表示/違反報告)
らお。(プロフ) - リクエストさせて頂きたいです。Souさんの、ヤンデレ、激甘、Rスレスレで、読ませて頂きたいです (2018年8月17日 10時) (レス) id: 61cd4351e7 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - リクエスト失礼します。Souくんの話を読ませて頂きたいです！ (2018年8月16日 11時) (レス) id: 61cd4351e7 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 失礼します！凄く面白くて夢中になって読んでましたwあ、進撃の小人と巨人のまふくんのセリフの身長間違ってました！お節介かもしれませんが… (2017年12月6日 22時) (レス) id: 9e164e5257 (このIDを非表示/違反報告)
む犬 - ありがとうございます！またリクエストします！ (2017年10月9日 13時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サテラ | 作成日時：2017年8月27日 3時
