無気力社長とからくり秘書 : そらる★３ ページ22
『社長、お疲れ様でした
明日は遅れないで下さいね』
「うーん、多分」
社長が鞄を持ち始めたから
帰るのかと予想して
声をかけると
髪の毛をクルクルと弄る社長。
やっぱりどこか無気力だ。
「…Aは帰んないの？」
『私はまだ…
やることがあるので』
社長秘書である私は
夜になってもやることは山積みだ。
そう簡単には帰れない。
「A…さ、たまには休んでみたら？
休憩も大事だと思うけど」
私から視線を外して
ドアの方を見ながら
無表情でそう言う社長
もしかして
気遣ってくれているのだろうか。
『ご心配ありがとうございます。
私は大丈夫ですよ』
私はなるべく心配をかけないように
机に座る社長に
ニコッと微笑みかけた。
すると社長は
私をしばらく見つめてから口を開く。
「…Aさ、もったいないよね」
『え？』
いきなり何を言い出すかと思えば
どういうことだろう
「A、本当は女っぽいのに
機械みたいなんだもん」
『…え？』
…どういうことだろう
『…女っぽいだなんて
初めて言われたんですけど…』
「そうなの？あのとき
すっごい色っぽい顔してたんだけど」
あのとき…
朝の出来事の事だろうか。
思い当たる所はないけど…
『な、何言い出すんですか急に』
「いや…可愛かったな、と思って」
『っ！？』
何を、急に…？
社長の顔が、窓ガラスから写される
外の夜景に照らされて
妖しく光る
社長は、椅子に座る私に
圧力をかけてくるように
ゆっくりと近付いてきた。
「自分では気付いてないでしょ？
多分、恋愛素人だから。」
『な、なにを…っ』
「つまんない人形かと思って
からかってたら
急に良い顔しだすんだもん
興味湧いちゃった」
社長は鞄を邪魔だと言うように
床に落とすと
一気に私に近付いて
私の顎を持ち上げて
自分の方を向かせる。
「もっとその
Aの可愛い部分を見てみたい」
『…そんな部分なんて、ありませんよ』
横髪を耳にかけて
気まずそうに目をそらした時だった。
『私は…っん！？』
彼の唇が降って来たのは。
衝撃的すぎる展開に頭が付いて行かず
唖然と社長を見ると
社長は色っぽくふふっ、と笑う。
「分からないなら、分からせてやるよ」
「時間はたっぷりあるし、ね」
END
彼女の看病 : 夏代孝明☆〔ゆきんこさんリク〕→←無気力社長とからくり秘書 : そらる★２
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日菜多(プロフ) - まふまふさんの身長のお話、178−148＝30ですよ((ｺｿｯ (2020年2月25日 23時) (
レス) id: 679cbd91ae (このIDを非表示/違反報告)
らお。(プロフ) - リクエストさせて頂きたいです。Souさんの、ヤンデレ、激甘、Rスレスレで、読ませて頂きたいです (2018年8月17日 10時) (レス) id: 61cd4351e7 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - リクエスト失礼します。Souくんの話を読ませて頂きたいです！ (2018年8月16日 11時) (レス) id: 61cd4351e7 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 失礼します！凄く面白くて夢中になって読んでましたwあ、進撃の小人と巨人のまふくんのセリフの身長間違ってました！お節介かもしれませんが… (2017年12月6日 22時) (レス) id: 9e164e5257 (このIDを非表示/違反報告)
む犬 - ありがとうございます！またリクエストします！ (2017年10月9日 13時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サテラ | 作成日時：2017年8月27日 3時
