無気力社長とからくり秘書 : そらる★２ ページ21
「なぁ、そんな怒んないでよ」
『別に怒っていません。
呆れているだけです』
「おい」
それも失礼だから、と
あくびをしながら
大きな机にいろんな物が置いてある
椅子に足を組んで座っている社長。
私はその横にビシッと立って
彼と目を会わさないように
真っ直ぐ前を向いていた。
偉そうに座っているけど
この人、出勤時間の
三時間後に来ましたからね。
『もう…しっかりしてください
貴方は一応うちの会社の
社長なんですよ？』
「一応ってなんだよ…
お前はきっちりし過ぎなんだよ」
そしてまたあくびをひとつ
いや、どんだけ眠いの。
私はこんな人の秘書なのか。
それにきっちりしすぎって…
『…社長が緩すぎるだけです』
「そう？んなこと無いと思うけど」
うちの社長はマイペース過ぎます
それに私、時間道理に動く事しか
能が無いですから。
「…Aはさぁ
仕事は出来るけど…
何て言うか…オフが無さそうだよね」
『オフ？』
「そう、オフ。」
チラリとそらる社長を見てみると
彼も同じように
私を横目で覗いていた。
「なんか…キッチリし過ぎて
人形みたいで面白くない。」
『……そうですか』
私は適当に返事をして
地面を見た。
そんなの、言われ慣れてきた。
お前はつまらない
まぁ、そうだよね
他の女の子みたいに
可愛気もなにもないもの。
『…そんなの、分かってますよ』
「あれ……もしかして傷付いちゃった？」
『っ……！』
いつのまに椅子から降りたのか
私をいたずらっぽく覗いて
ニヤッと笑う社長が目に入った。
『…傷付いてなんか、いませんよ』
「そう？…ちょっと
悲しそうに見えたんだけど」
『だから違いますって
離れてください。』
えー、と言って
社長はまだ私から離れない
ていうか、何気に距離近いです。
社長が、私の肩に手を置いて
上から覗き込んでいるような状態だ。
もうほぼ抱き付いてきているような
なんかもう、とりあえず離れてほしい
何でか良く分からないけど
体に悪い気がする。
『…早く、離れて下さい
なんか変な感じするんで』
「………」
すると私の顔をみて目を丸くする社長
…？何か可笑しかっただろうか。
「…なんだ、ちゃんと女なんだ」
『え？』
私が聞き返すと
ううん、なんでも。と、椅子へ戻る。
社長は本当不思議な人だ。
無気力社長とからくり秘書 : そらる★３→←無気力社長とからくり秘書 : そらる★〔まなさんリク〕
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1311人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日菜多(プロフ) - まふまふさんの身長のお話、178−148＝30ですよ((ｺｿｯ (2020年2月25日 23時) (
レス) id: 679cbd91ae (このIDを非表示/違反報告)
らお。(プロフ) - リクエストさせて頂きたいです。Souさんの、ヤンデレ、激甘、Rスレスレで、読ませて頂きたいです (2018年8月17日 10時) (レス) id: 61cd4351e7 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - リクエスト失礼します。Souくんの話を読ませて頂きたいです！ (2018年8月16日 11時) (レス) id: 61cd4351e7 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 失礼します！凄く面白くて夢中になって読んでましたwあ、進撃の小人と巨人のまふくんのセリフの身長間違ってました！お節介かもしれませんが… (2017年12月6日 22時) (レス) id: 9e164e5257 (このIDを非表示/違反報告)
む犬 - ありがとうございます！またリクエストします！ (2017年10月9日 13時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サテラ | 作成日時：2017年8月27日 3時
