危ない蜜２【歌い手短編小説】

歪な愛 : うらたぬき●〔リク〕 ページ41

「Aー」



『なーに？』




「離れないで」




『離れてないじゃん』





後ろから抱き締めながら
そんなことを言う彼に


私はクスクスと笑いを漏らす。





「離れて行かないで、ってこと」




『はいはい』




お腹の辺りをキツく抱き締める

彼の手を、私はそっと包み込んだ。








端から見たら、仲が良いカップル。





だけど私達は、
そんな暖かい物じゃない









【少女が行方不明になってから
一ヶ月が経ちました。
果たして少女の身は無事なのでしょうか】







そんな声が聞こえて、目を向けると


テレビから
険しい顔をしたアナウンサーが

画面越しに語りかけてくる。







【Aさん、Aさんらしき人を
見掛けたら、110番までお掛け下さい】







あぁ、またこのニュースか





【Aさんは一ヶ月前の今日
付近の公園で＿＿】ブチッ






声が大きいアナウンサーにイライラして
私は画面上からそいつを消した。







そう、私達は…




誘拐犯と、その被害者。








「…帰りたい？」




『……帰りたいって言っても
帰してくれないんでしょ？』




「もちろん」







じゃあ聞かないでよ


と、私は少し笑うと、

うらたんも笑いだす。






別に良いんだよ


帰らなくても
別に困ることはない。



置いてくる物なんて

とうに無かったから








「A、愛してる」




『うらたん…』









もっと縛って


千切れるくらいに縛って

もう動けなくして



もういっそ手足をもいで

貴方だけの物にして





貴方だけの愛が欲しい









『私も、愛してる』









永遠に、私を愛して









END









――――――――



意味不明ですみません(´・ω・｀)

あと、このリクをした方ですが
お恥ずかしながら名前が読めなくて…((


面倒をお掛けしますが

リクエストをしてくださる際、

難しい漢字で名前を書いている方は、
読み方を教えてくださると嬉しいです…


本当、すみません
なるべくお願い致します(´；ω；`)

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