Day.41 ページ43
青い空の元、真剣な顔をしたおじ様がゾロゾロと集まってきている。伝説のイナズマイレブン。みんなユニフォームを来て、和気あいあいと話していた。
生活指導の菅田先生、紳士服店のご主人、理髪店のご主人…この雷門の商店街でよく見かける人達ばかり。なんと、夏未先輩の執事さんもイナズマイレブンだったよう。
驚きと期待を胸に、試合開始を見守る。
「小僧どもよく見ておけ！これがイナズマイレブンのサッカーだ！」
キックオフシュートを決めようとしたガタイのいいおじ様はからぶってコケてしまった。そこをうまく半田先輩がボールを奪っていく。
おじ様方は真剣にやるつもりは無いのだろうか。
「何も得るものがないわね、この試合」
唖然とする私たちに、夏未先輩のその一言が現実をより重く実感させた
兄さんが、ファイアートルネードを打ち込む。響木監督は止められず、おじ様はさも打たれて当然かのようにのんびり話していた。
もう、見ていてつまらない試合だ。
「お前達、なんだそのザマは！俺達は伝説のイナズマイレブンなんだ。そしてここに、その伝説を夢に描いた子供たちがいる！俺達にはその思いを背負う責任があるんだ。その思いに答えてやろうじゃないか！本当のイナズマイレブンとして！！」
さすがに痺れを切らしたのか、監督が声を荒げ、おじ様方は少年時代の何かを思い出したようだった。
「俺は…俺達は…」
「「無敵の、イナズマイレブン！！」」
とたん、若々しいやる気に充ちたおじ様方が走り出す。その目はやる気に満ちていて、まるで少年のようにも見えてくる。
「見せてやろう、これが元祖ゴッドハンドだ」
染岡先輩が打ち出したドラゴンクラッシュを監督が止める。にぃーっと口ひげに埋もれた口が楽しそうな子を描いているのを、遠目から確認した。私も、なんだか見ていて楽しくなってくる。
「さあ浮島！見せてやれ！」
「備流田！！」
「おう！！」
おじ様2人が軽い身のこなしで重いシュートを打つ。それは、炎を纏いばさりと羽を広げて、ゴールへと飛び込んでいた。
円堂先輩は、ゴール内で倒れたまま焦げたボールをみて、なにか気づいたようにベンチ側へ走ってくる。
「審判さん、タイム！タイムお願いします！」
「サッカーにタイムはないぞ」
「大事なことなんです！お願いします！！」
「分かったよ…」
「ありがとうございます！みんな、来てくれ！！」
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透(プロフ) - いふれんさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させて頂きました。 (2018年7月16日 11時) (
レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
いふれん - 初めまして、少しだけ意味の違うところがありますので注意をしにきました、兄弟じゃなくて兄妹では？ (2018年7月16日 11時) (レス) id: ec36259cc9 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» そうなんですね！また時間がある時にゆっくり読ませていただきます！ (2018年7月3日 20時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
☆リズ★ - 透さん» いえいえ! 私もイナズマイレブンの作品を書いてます。 作者様、良かったら読みに来てください。 突然、すみません… (2018年7月2日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» コメントありがとうございます。私自身とても気まぐれな人間なのでそう言っていただけるととても嬉しいです。頑張らせていただきます！ (2018年7月2日 22時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2018年6月22日 0時
