Day.2 ページ4
「ここは、美術部！確か2年生の先輩の誰かがコンクールで賞をとって表彰されてたかな」
春菜の案内でちゃくちゃくと文化部の紹介は進み、次に運動部に差し掛かろうとしていた。
「どこから行く？このまま室内で進むか、それとも上履き履いて外で活動してる部活を見るか！」
『うーん…じゃあ、外から。』
「そうなると下駄箱から近いのは陸上部かな〜」
だらだらと雑談をしながら下駄箱へ向かい外にでる。まだお互い慣れていないからか会話に空白はできるもののそれなりに心地の良い関係になりつつあるのを感じていた。
「まずは陸上部！県内でもなかなかいい選手が揃う部活でえっと…2年生の風丸一郎太先輩がとってもいい成績を残してますね。」
『へ〜…どんな人？』
春菜は少しキョロキョロすると陸上のトラックから少し外れたところにいる男子生徒2人を指した。
「あの、水色のポニーテールの人であってるはず！」
『はずって…あれ、もう1人誰かいるよ？』
曖昧な返事に不安になりつつも風丸先輩らしき人の隣にはオレンジ色のバンダナを付けた陸上とはまた違うユニフォームを着た先輩がそこにはいた。
「ああ、サッカー部のキャプテンだったかな…最近帝国学園に練習試合申し込まれて部員をかき集めてるみたいだけど」
春菜はぱらぱらとメモ帳を捲りながら確かめている。
『…てい…こく』
帝国。正直あまりいい気のしない名前である。一年前の出来事がなければ…
「Aちゃん…？」
おず…と私の顔を春菜は心配そうに覗いてきた。
『あっ、なんにもないよ。うん。なんにも…』
「ならいいけど…他に気になる部活ある？」
『今のところないかな。今日はありがとう。もう、お開きにしない？』
大体部活はわかった。けれど、もしかしたら兄さんがサッカー部に入ってくれるかもしれないという淡い期待を込めて…まだ部活には入らないつもりだ。兄さんのプレーは間近で見たいし。
「いいよ。こっちも楽しかったし！また明日ね」
肩にかけていた荷物を改めて持ち直し、それぞれの帰路につく。
そう言えば、兄さんはどうしたんだろう。別に一緒に帰る約束はしてないけれど、初日ぐらい一緒に帰りたかった。お互いにどんなことがあったか知りたいのだ。
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透(プロフ) - いふれんさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させて頂きました。 (2018年7月16日 11時) (
レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
いふれん - 初めまして、少しだけ意味の違うところがありますので注意をしにきました、兄弟じゃなくて兄妹では？ (2018年7月16日 11時) (レス) id: ec36259cc9 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» そうなんですね！また時間がある時にゆっくり読ませていただきます！ (2018年7月3日 20時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
☆リズ★ - 透さん» いえいえ! 私もイナズマイレブンの作品を書いてます。 作者様、良かったら読みに来てください。 突然、すみません… (2018年7月2日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» コメントありがとうございます。私自身とても気まぐれな人間なのでそう言っていただけるととても嬉しいです。頑張らせていただきます！ (2018年7月2日 22時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2018年6月22日 0時
