Day.25 ページ27
「さ、私達は外に出るわよ」
練習を始めるメンバーを置いて修練場を出ると、先輩は扉を閉めた。電子音が鳴る。
「この扉はタイマーロックになっていて
一連の特訓が終わるまで開かないわ…頑張って」
そう言うと、中から悲鳴が聞こえてきた。これは…七不思議になってしまうのも頷ける。
「大丈夫かしら…」
「中で一体何が…」
「心配ないわ！彼らはきっと、一回り大きくなって戻ってきます。その為のイナビカリ修練場だから」
スカートを揺らして夏未先輩は去っていってしまった。
ピピッと電子音がなり扉が開く。扉の前にはみんなが倒れていた。
「死ぬかと思ったでやんす…」
「イナズマイレブンってこんな特訓してたんだ」
「大変！」
「救急箱取ってきます！」
『私はドリンクとタオルもってきます！』
春奈と2人で階段を駆け上がる。後ろから円堂先輩がみんなを元気づける声が聞こえた。
さすがにこれは水分不足は免れないので必要最低限のドリンクやタオルを各特訓場所へ置いていくことにした。特訓にしても体を壊したら元も子もないだろう。扉が閉まる前に出ていかないと閉じ込められてしまうから、早くでなくては。
ピピッ…
目の前で扉が閉まってしまった。ロックもかかっているよう。選手であるみんなはそれぞれの特訓場所に向かっている。
『へ……？』
「あれ？Aちゃんどこ？」
『春奈？！私ここ！！』
「えっ閉じ込められちゃったの？！」
『出して！！お願いだして！！！』
さすがにこれはまずいんじゃないかと扉をバンバンと叩きながら出してと絶叫してしまう。
だって、薄暗くて空気がひんやりとしているんだ。これほどまでに薄気味悪い空間にいてたまるか。
「あら、Aさん入ったままなの？」
『夏未先輩！！開け方知ってますよね？！開けてください！』
「知ってるも何も、タイマーロックって教えたじゃない」
『それ以外の方法はないんですか？！』
「ないわ」
サラリと何も方法がないと返されてしまった。1人で特訓が終わるまで待つしかないのだろうか…
「そうだわ！せっかくだし貴女もやってきたらどう？」
これぞ名案！と言ったかのように手の叩く音が聞こえた。きっと扉の前では得意のすまし顔で佇んでいるのだろう。
『嫌っ！！嫌ですって！！』
「あら？兄さんとサッカーしたそうにグラウンドを見ていたのは誰かしら」
『ちょっそれは誤解ですって！別に兄さんとサッカーしたいわけでは…』
「したいでしょ？」
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透(プロフ) - いふれんさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させて頂きました。 (2018年7月16日 11時) (
レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
いふれん - 初めまして、少しだけ意味の違うところがありますので注意をしにきました、兄弟じゃなくて兄妹では？ (2018年7月16日 11時) (レス) id: ec36259cc9 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» そうなんですね！また時間がある時にゆっくり読ませていただきます！ (2018年7月3日 20時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
☆リズ★ - 透さん» いえいえ! 私もイナズマイレブンの作品を書いてます。 作者様、良かったら読みに来てください。 突然、すみません… (2018年7月2日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» コメントありがとうございます。私自身とても気まぐれな人間なのでそう言っていただけるととても嬉しいです。頑張らせていただきます！ (2018年7月2日 22時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2018年6月22日 0時
