Day.1 ページ3
『初めまして、木戸川清修から転校してきた、豪炎寺Aと申します。中途半端な時期ではありますが…どうぞ仲良くしてくださると嬉しいです。』
堅苦しい挨拶になってしまった。
今日から、兄さんと一緒に雷門中へ転入。色々事情があるけれど、私一人木戸川に残すのも危ないって事で着いてきた。
オレンジ色のメガネをかけた紺色のボブヘアーの子がワクワクした様子でこちらを見ている。
「席は窓際の一番後ろな」
『わかりました』
先生に言われるがまま席につく。隣はさっきのメガネの女の子。
「初めまして！私、新聞部の音無春奈って言います！！インタビューしても大丈夫ですか？」
突然インタビューってなんだ。どうしてそうなるんだ。私は不思議に思いながらも彼女に言葉を返す。
『インタビューなんてそんな…大層な人間じゃないし…その…あ……』
軽くコミュ障だから言葉に詰まってしまう。恥ずかしくて、耳の横に垂らしてある髪をクルクルと弄り始めてしまった。
「あっ！ごめんなさい！！今月の新聞に掲載する記事が少なくてつい…インタビューとか無しで…んーと、お友達になりましょう！！」
"きらきら"そんな音が似合う笑顔で見つめてきた。断る理由はないよなぁ…
『はい！ぜひよろしくお願いします！』
「あっどうせ同い年なんだからタメ口ね！！春菜って呼んでくれるとうれしいなぁ」
彼女は、初対面なのに妙に馴れ馴れしい。だけれど憎めないタイプなのであろうことを察した。"春奈"って呼ぶのにどもりながらもまた改めて挨拶をする。そんなことをしている間に朝のホームルームは終わって、もうすぐ1時間目が始まろうとしている。
「良かったらお昼休みに校舎案内するよ！それで、放課後は部活の紹介！」
『ほんと！？すっごく嬉しい。部活って新聞部のこと？』
雷門は大きい校舎で少々作りが入り組んでいる。グラウンドも大きくて、今は窓からサッカーをしている様子が見える。体育が始まる前から男子生徒がはしゃいでいるようだ。
「ううん。うちの部活だけじゃなくて、ほかの部活も！新聞部の情報をフル活用しちゃうからね！！」
ばちりと星が飛びそうなウインクを私に向ける春奈。とっても可愛らしくて、どこか妹らしさがある。兄妹がいたりして…ね
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透(プロフ) - いふれんさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させて頂きました。 (2018年7月16日 11時) (
レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
いふれん - 初めまして、少しだけ意味の違うところがありますので注意をしにきました、兄弟じゃなくて兄妹では？ (2018年7月16日 11時) (レス) id: ec36259cc9 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» そうなんですね！また時間がある時にゆっくり読ませていただきます！ (2018年7月3日 20時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
☆リズ★ - 透さん» いえいえ! 私もイナズマイレブンの作品を書いてます。 作者様、良かったら読みに来てください。 突然、すみません… (2018年7月2日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» コメントありがとうございます。私自身とても気まぐれな人間なのでそう言っていただけるととても嬉しいです。頑張らせていただきます！ (2018年7月2日 22時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2018年6月22日 0時
