Day.16 ページ18
「「新必殺技！ジャンピングサンダー！！」」
栗松君と、少林君が技を出そうとして落ちる
「シャドウヘア〜！あっはっは〜！」
宍戸先輩のそびえ立つ髪からボールがこぼれてくる
「必・殺！壁山スピン！あれ〜っ？！」
クルクルと周り壁山君はとまれなくなる
「野生中との試合までに新必殺技なんて、出来るのかしら…」
春奈は欠伸を零し、秋先輩は呆れた様子だった。私も春奈も先輩の言葉を否定できなくて困る。一応、自分の練習着も持ってこようか、真剣に悩んでしまった。
「フットボールフロンティアがはじまるってのに、新必殺技の"ひ"の字も見つからないなんて」
「諦めるなよ」
「諦めてるわけじゃないよ。ただ、最悪の事態も考えておかないと」
「新必殺技が見つかったとしても、身につけるまでは練習が必要だ」
『成功率を上げないと、試合中には役に立たなくなりますし…』
帰り道、初めて円堂先輩と風丸先輩と帰る。先輩でしかも男子だけの中に1人私がいるのはとても落ち着かない。
「うーん…まあ、なんとかなるさ！」
「"なんとか"って…」
私も兄さんも、風丸先輩も呆れていると、円堂先輩のお腹がなった。
「よ〜し！さっそく雷雷軒で作戦会議だ」
『兄さん…』
夕ご飯、どうするのと言いたいけれど、兄さんはもう仕方ないと言いたげに私の目を見つめ返してきた。
シュワーっと美味しそうな音が鳴る。
年季の入ったラーメン店。こんなお店が雷門の街にあるなんて初めて知った。
「野生中相手に、新必殺技もなしにどうやって戦うんだよ」
「…俺は、みんなを信じる」
するるとラーメンを啜り切ってから風丸先輩の質問に円堂先輩が返す
「はあ？」
「たとえ新必殺技がなくたってやってくれるよ。思い出せよ、俺達イナズマイレブンになるんだぜ。伸びるぞラーメン」
「あっやべ」
「イナズマイレブンか…」
「うーん…じいちゃん達、どんな必殺技持ってたんだろう。知りたいな〜」
私たちには馴染みのない伝説を聞きながら、減ってきたラーメンをちゅるるっとすすった時だった。
「イナズマイレブンの秘伝書がある…」
「へー秘伝書なんてあるんだ」
「何書いてあるんだろう」
『…え？』
店主の言葉に自然と返す先輩二人。ちょっと不自然なことになぜ気づかないのか。色々と不思議で、つい声が漏れてしまった。
「「えー！？秘伝書だって？！！」」
「ノートじゃないの？！スゴ技特訓ノートなら俺んちにあるよ」
「ノートは秘伝書の1部にすぎん」
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透(プロフ) - いふれんさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させて頂きました。 (2018年7月16日 11時) (
レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
いふれん - 初めまして、少しだけ意味の違うところがありますので注意をしにきました、兄弟じゃなくて兄妹では？ (2018年7月16日 11時) (レス) id: ec36259cc9 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» そうなんですね！また時間がある時にゆっくり読ませていただきます！ (2018年7月3日 20時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
☆リズ★ - 透さん» いえいえ! 私もイナズマイレブンの作品を書いてます。 作者様、良かったら読みに来てください。 突然、すみません… (2018年7月2日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» コメントありがとうございます。私自身とても気まぐれな人間なのでそう言っていただけるととても嬉しいです。頑張らせていただきます！ (2018年7月2日 22時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2018年6月22日 0時
