Day.11 ページ13
「てめぇら、そいつらに地獄を見せてやれ！！」
尾刈斗イレブンが返事をすると同時に不思議な呪文を唱え出す。
風丸先輩が指示を出すもなぜかチームメイトをマークしてしまう。プレーしていない私たちにはとても不思議な光景だった。
「みんな、落ち着いて相手の動きを見るんだ！」
「無駄だ！ゴースロック！」
マレ、マレ、マレトマレの声とともにみんなが動けなくなった。
円堂先輩も動けていない。シュートが決まってしまった。
兄さんは相手チームをじっと見て考え事をしているようだった。なにか染岡先輩と呟いている。
「まて染岡！奴らはどこかおかしい！まず動きを見るんだ！…くそっ」
ボールをもって走り出した先輩に兄さんが呼びかける。けれど先輩はゴールにまっしぐらだ。動きを…みる…動き？
キーパーの腕がゆわんゆわんと不思議な動きをした。
「ドラゴンクラッシュ！！」
先輩のシュートは吸い込まれるようにキーパーの手に収まった。
空は、どんよりと曇っていた。
なんだかおかしい。
「ゴーストロック！」
マーレトマレ！！監督の言葉と共にまた選手が動けなくなる。
何度も、何度も、何度も。
3点目が決まってしまった。前半、終了。みんな呪いだと騒ぎ出す。
だから、そんなことがあってたまるものか。あいにく幽霊とかそういうの嫌いなんだ。
部室で軽いミーティングをする。兄さんが1人考えているので、試合状況を書き込んだノートをもち横に並んだ。みんな呪いだ呪いだとさらに騒いでいる。
「いやーーー！怖いっす！怖いっす！俺これ以上怖くて無理っす！！」
「逃げるな壁山！」
「呪いなんてあるわけないだろう」
風丸先輩の一言に心の中で全力で賛成した。そう、あるはずないのだ。そんな非科学的なことがあってたまるか。本当にやめてくれ怖いんだ。
『兄さん…このときね、』
ぽそぽそと試合状況を伝えていく。私がオカルト苦手なのを覚えていたのか頭を撫でてくれた。
「そうか…」
円堂先輩が監督が何かを唱え始めてから相手チームの動きが変わったことに気がついた。やっぱり、あの呪文になにか秘密があるようだ。
『まれ、まれ、まれとまれ…』
口に出してみてもわからないけれど。
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透(プロフ) - いふれんさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させて頂きました。 (2018年7月16日 11時) (
レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
いふれん - 初めまして、少しだけ意味の違うところがありますので注意をしにきました、兄弟じゃなくて兄妹では？ (2018年7月16日 11時) (レス) id: ec36259cc9 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» そうなんですね！また時間がある時にゆっくり読ませていただきます！ (2018年7月3日 20時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
☆リズ★ - 透さん» いえいえ! 私もイナズマイレブンの作品を書いてます。 作者様、良かったら読みに来てください。 突然、すみません… (2018年7月2日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - ☆リズ★さん» コメントありがとうございます。私自身とても気まぐれな人間なのでそう言っていただけるととても嬉しいです。頑張らせていただきます！ (2018年7月2日 22時) (レス) id: 5a32253be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2018年6月22日 0時
