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「トントンさん、一山終わりました」
「ああ、ありがとう」
「総統手伝わないなら自室に戻ってもいいんですよ」
昨日の約束通り今はトントンさんの執務室で書類を手伝っている、ペ神さんはいい顔しなかったけど、
「車椅子と松葉杖どっちがいい？」と車椅子を押し付けながら聞かれたので松葉杖をお願いした
「トン氏とふたりっきりなんて許すわけないだろ」
「グルさん邪魔やわ」
「おうトン氏やるか？」
「総統、それサイン終わったら次はこの山ですよ」
「お、おう、分かってるゾ」
*
パチパチと暖炉の木が燃える音とペンを紙に走らせる音が静かに響く
「Aちゃんって何歳なん？」
「16歳です」
「そっかあ、じゃあお酒は駄目やな」
「飲めますよ、テスニアでは15歳から飲酒が出来ます
アルコール度数の制限はありますが」
「え、そうなん」
「ええ、地域によっては水が水質の関係上飲めず
水よりも軽い葡萄酒が水代わりに飲まれている地域もありますからテスニアの人間は意外とお酒と親しいんですよ」
「でもここに来てからは飲んでないんやな」
「この国では飲酒は20歳からだとお聞きしましたから
郷に入っては郷に従え、ですかねひとらんさんに教えて頂きました」
「偉い子やなあ、ちなみにどんなん飲むん？」
「度数の低い果実酒が好きです」
「女の子らしいな」
彼は柘榴色の目を細めてそう言った
ここの人はみんなそうだ私がほしいと思った言葉をくれる
「…トントンさんは私がそう言って欲しくてさっき答えたと知ったらどう思いますか」
黙っている
「オスマンさんもゾムさんもペ神さんも…女の子として甘やかしてくれるじゃないですかトントンさんも私をそんな風に扱いますか」
なんでそんなことを言ったのか分からなかった
暖炉の熱に浮かされたのか、痛んではないけど朝飲んだ痛み止めで思考が鈍っていたのか、それは分からないけど怖かった
自分が彼らが思っているのとは違う言動をしたとき
彼らはどうしようもなく落胆してしまうのではないか
期待はずれを引くのを恐れたのだ
《Aはみんなのお姉ちゃんだものね》
《Aは本当に可愛いわ》
《女の子はお裁縫とお洗濯とお料理が出来ればいいの
銃なんて持たなくていいのよ》
《ここでは性別なんて関係ない、国のために仕えろ》
《お前そういうのやめろよ、ここじゃそれ
お荷物なだけだぞ》
母と義母と上官と__の声が頭にノイズと一緒に響く
落とすのなら夢を見せないで欲しかった
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りまみっふぃー - 鵜久森さん» 絶対に見にいきます！コメントもします！ (2020年4月28日 0時) (
レス) id: b11877041c (このIDを非表示/違反報告)
鵜久森(プロフ) - りまみっふぃーさん» 次回作出来てるので良ければ^ ^ (2020年4月27日 13時) (レス) id: b3c4559ac8 (このIDを非表示/違反報告)
りまみっふぃー - 鵜久森さん» たまたま起きててww次回作楽しみに待ってます！！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: b11877041c (このIDを非表示/違反報告)
鵜久森(プロフ) - りまみっふぃーさん» コメントありがとうございます！ちょっと待ってくださいw早すぎませんかwwでもありがとうございます!!次回作も良ければどうぞ宜しくお願い致します！ (2020年4月26日 11時) (レス) id: b3c4559ac8 (このIDを非表示/違反報告)
りまみっふぃー - 完結おめでとうございます！！(鬼早) (2020年4月26日 4時) (レス) id: b11877041c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵜久森 | 作成日時：2020年1月15日 22時
