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裳を提出した半日後には件の宦官が迎えにきた

袖に手をなおし目線を下げる
確か、名は 壬氏 といったはずだ

「頭を上げて良い、着いてこい」

黙って後を着いていく。

我ながらへまをしたものだ、が
猫姐が既に捕まっているとなると

私1人だけ逃げていても埒が明かないだろう、
猫姐は目立つ行為は絶対にしたくないから
絶対に口を割らないはずだ

「かの者を連れてきました」
室内では猫姐が死んだ目でAを待っていた

「猫姐、大丈夫?」
「お前…あの時見捨てただろ」

「私にそばかすはないので」
恨めしそうにこちらを見てくるので今度
肉餡の点心をあげようと思った。

ふくふくと可愛らしい公主を抱いた妃、玉葉妃は
「改めてお礼を言わせて?」と
頭を下げる玉葉妃に

私達2人は慌てて止める
「そのような事をされる身分ではございません」

「いいえ、これだけではありません。
貴方達はやや子の恩人ですもの」

猫姐は目線を逸らして否定する
「人違いではありませんか?」
私は黙って目線を下げる

悲しそうな顔をする玉葉に思わず罪悪感が芽生える
すると壬氏が懐から件の布を出す

「これが下女の仕事着に
使われる布だと知っているか?」

「そういえば似てますね」私は冷静に返す

「ああ、尚服に関わる下女用のものだ。
裳でも裂いたのだろうか」思わず裳を握る

(ここまでバレてるなら仕方ないな)

「お話しします」猫姐と共に1歩前に出る

____「あの日、私達は事件の真相に気付き、2人の妃に文を送りました。」

✎____________

次に続きます

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抹茶タピオカ2号(プロフ) - 全部読ませていただきました!とても面白かったです!( ≧∀≦)ノ (2020年6月19日 13時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
鵜久森(プロフ) - ハルさん» コメントありがとうございます!二人の関係はお楽しみですね、笑 (2020年1月1日 23時) (レス) id: b3c4559ac8 (このIDを非表示/違反報告)
鵜久森(プロフ) - 蘭さん» なんと!偶然ですね^^楽しんで頂けたようでなによりです! (2020年1月1日 23時) (レス) id: b3c4559ac8 (このIDを非表示/違反報告)
- 奇跡的に本名とデフォが一生で読みやすかったです!話もとても楽しくて久しぶりに素敵な作品に出会いました! (2019年11月27日 9時) (レス) id: 871a4e4c3f (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 番外編02の壬氏さんがかっこよすぎて死にそうになりました笑 これからの2人の関係が気になります!更新頑張ってください(*'▽') (2019年11月10日 11時) (レス) id: 805e2c1757 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鵜久森 | 作成日時:2019年4月14日 17時

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