不良ですが何か。【ハイキュー!!】

不良9人 ページ12

『とりあえずもう失礼します。』







帰りたい。




そう思ったのは入学式の校長の話の長さ以来だよ。



赤葦の相手は異常に疲れる。本当に。




相手しただけで死にそうだわこっちは。




とりあえずさっさと放課後になれ。そして早く走り高跳びの見学させろ。





「なーなー待てよー！！」





ミミズク頭の男が私の手をつかむ。




おいこら止めんなこちとらめっちゃ帰りてえんだよ！！！！(どうでもいい)




「お前喧嘩出来る！？」



『は？』



「喧嘩できるのか！！？？なぁ！！！」




しつこいっ！！！



どんだけ喧嘩好きなんだよ！！！！！




いや、確かに私は喧嘩は出来る方だ。



前に、他校の奴(不良)と大喧嘩して病院送りにまでしたことがある。



だから、一時期不良って呼ばれてたけども。




今は喧嘩する気にはならない。




喧嘩がやめられなくなるのは目に見えている。




だから…






『喧嘩はできません』





喧嘩なんて、お断り。





「えー！だって不良なれてんだろ！？喧嘩できんじゃねぇの！？」




なんで不良と喋ってるからなれてて喧嘩出来るってことになってんだよ！！！？



この単細胞め！！！！



確かになれてるけどさ！？否定できないけどさ！！！？？



こいつ単細胞決定だわ！！！馬鹿だろ！？




なんかツッコミ疲れたわ！てかなんでツッコミしてんの私！！！！





『不良にはなれてますけど喧嘩はできないんで。』




「嘘でしょ、不良って呼ばれてたのに？」




と言いながらある写真を見せてくる




『あ"っ！！？』



そこには喧嘩している私が写っていた。



なんでこんなの持ってんだよ…！？




「すみません、多分うちのがうるさくなるだろうと思い調べて一応持ってました」




おいこら…



ていうか絶対勧誘する前提でいたなこいつ……



うるさくなるの知ってたのかよ……。




『お前のせいで余計うるさくなるだろ』



「あなたが逃げなければうるさくなりませんよ」



と微笑むこいつを殴りたい。




『とりあえず喧嘩なんてやらないから！！！』



なんて言ってとりあえず走って逃げた。



後ろから待ってくださいなんて聞こえたけど誰がまつかよ！！！！




喧嘩なんてまっぴらだ。

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