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イ・Aは、高等部の案内ナビに従って、エレベーターに乗った。
いつもなら四階まで階段を駆け上るところだが、今朝はうっかり寝坊をして駅まで猛ダッシュしたせいで、疲れているのだ。
エレベーターの中で、Aは周りの子たちの会話を耳にした。
上の階に行く中等部の生徒だろう。もう自己紹介でもしあったのか、親しげに話している。
「第二外国語もあるらしいね」
「語学なんて自動翻訳機があるし、計算系とか記憶系なんて、マイクロチップを埋め込んで、脳をアップグレードしちゃえばいいだけだろ」
「それ、ブレーンチップのことでしょ。まだ日本では認可されてないよ。どっちにしても十八歳になってからじゃないと駄目だし」
「翻訳機はイマイチ使い勝手よくないみたいだし、やっぱりダイレクトに話したいよ」
「まあね。でもさ、将来ブレーンチップを埋め込めるなら、今苦労して勉強しなくてもいいんじゃない?」
「だよねぇ。脳をアップグレードできたら、試験とか意味ないし! 皆の頭の良さは同じくらいになるってことでしょ」
「いや、どうかな。元の頭が悪いと、結果も違うんじゃない? ほら、メモリ増設もアップグレードもできない安いデバイスみたいにさ」
アハハハハ。朗らかな笑い声が響いた。
急に一人が声を低くする。
「ねぇ。クラスの中にカードロイドっていうのが居るかもしれないんでしょ? 人間そっくりのアンドロイド。でも、探しちゃいけないんだよね」
「パンフレットには、『その可能性がある』って書いてあったけど、ただおどかしてるだけでしょ。いい子にしていると、ガードロイドが見ているぞ、ってさ。
それとも、貴方がガードロイドなの? なーんちゃって!」
全員が爆笑した。
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まると(プロフ) - 75さん» 作品がお気に召して嬉しいかぎりです！更新が楽しくてついついしてしまいます^^ 無理はしていませんよ〜！ えぇ、稚拙だなんてそんな……… 作者の私より文才があるじゃないですか… コメントありがとうございました！ (2020年10月9日 0時) (
レス) id: f27537dd93 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - コメ失礼します！設定といい作風といいとてもタイプな作品でいつも楽しく読ませて頂いてます(笑)無理なさらず自分のペースで更新して頂けると読者の私からしてもとても嬉しいです！稚拙な文章ですみません、応援してます！書き込み失礼しました！ (2020年10月8日 21時) (レス) id: ad95e2f286 (このIDを非表示/違反報告)
まると(プロフ) - アイコさん» 初コメｷﾀｰ! こんな駄作を読んで下さり誠にありがとうございます！頭地面にめり込んでます！() これからちょっと動き出すので、楽しみにしていて下さいね^^ (2020年10月7日 22時) (レス) id: b93e1f7328 (このIDを非表示/違反報告)
アイコ(プロフ) - 物語を読ませていただきました。Treasureの小説を探したら見つけました！すっごく興味深い物語ですね！次の投稿楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年10月7日 12時) (レス) id: da9bb9329a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まると x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/96m5ms0aa71/
作成日時：2020年10月3日 5時
