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Aはデジタルデバイスの座席表にこっそりと、マークを付けていく。
ドヨン、自分、ハルト。
マークは全部X。
「キム・ジュンギュです…… 特別市から通っています」
Aが振り向くと、ふっくらとした頬の、だがスラッとした、とてもかっこいい少年がどこか独特な声で自己紹介を終わらせていた。
Aは直感的に、ジュンギュは違う気がした。Xマーク。
先生は、「はい次」と、二列目の先頭を指した。
「パク・ジフンです。釜山から来ました。よくパンダって言われます。特技は丸暗記です」
みんながくすくす笑った。いかにもパンダのような目付きをした少年だ。Aはちょっと、違うと思った。
丸暗記が得意だなんて、いかにもアンドロイドが得意そうなことを言うだろうか。X。
「チェ・ヒョンソクです。特別市から通ってます。好きなことはラップ。特技もラップです」
首にかけた金色のチェーンを見せながらヒョンソクが言う。みんなが目を丸くした。
ヒョンソクは勿論違う。X。
「パン・イェダムです。僕も特別市から来ました。特技は歌です。ヒョンソクさんと噛み合いそうですね」
なんの躊躇いもなくスラッとそう告げると、イェダムはヒョンソクにウィンクをした。クラス中に笑いが起きる。
昔テレビに出ていた子だよね〜なんて耳打ちも聞こえる。
なんだ、テレビに出ていたならアンドロイドな訳がない。もう一度X。
「浜田あさひです。好きなことは無し。特技も特に無し。」
ふと、ハルトがAを見た。なんだこいつ、というような顔つきをしている。
ハルトが○をつけたのが見えた。しかし、あまりに感情が読めなすぎて、かえって違うような気がする。
Aは「△?」と書き込んだ。
先生は、まだアサヒがなにか言うと思っているのか、しばらく彼を見つめている。
「もういいの? 随分シンプルね。まぁいいわ、次」
「パク・ジョンウです。僕も、歌うことが好きです」
ジョンウはそう言うと、急に歌い始めた。甘い音色がクラス中を包み込む。Aは思わず目を瞑った。
＿＿＿＿＿This is crazy love
ジョンウが歌い終えると、盛大な拍手が起こった。自分から歌い出したというのに、彼は照れ臭そうに笑ってぺこぺことお辞儀している。
彼は違う、とAは確信した。
ガードロイドが、自分からこんなに目立ちに行くわけがない。X。
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まると(プロフ) - 75さん» 作品がお気に召して嬉しいかぎりです！更新が楽しくてついついしてしまいます^^ 無理はしていませんよ〜！ えぇ、稚拙だなんてそんな……… 作者の私より文才があるじゃないですか… コメントありがとうございました！ (2020年10月9日 0時) (
レス) id: f27537dd93 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - コメ失礼します！設定といい作風といいとてもタイプな作品でいつも楽しく読ませて頂いてます(笑)無理なさらず自分のペースで更新して頂けると読者の私からしてもとても嬉しいです！稚拙な文章ですみません、応援してます！書き込み失礼しました！ (2020年10月8日 21時) (レス) id: ad95e2f286 (このIDを非表示/違反報告)
まると(プロフ) - アイコさん» 初コメｷﾀｰ! こんな駄作を読んで下さり誠にありがとうございます！頭地面にめり込んでます！() これからちょっと動き出すので、楽しみにしていて下さいね^^ (2020年10月7日 22時) (レス) id: b93e1f7328 (このIDを非表示/違反報告)
アイコ(プロフ) - 物語を読ませていただきました。Treasureの小説を探したら見つけました！すっごく興味深い物語ですね！次の投稿楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年10月7日 12時) (レス) id: da9bb9329a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まると x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/96m5ms0aa71/
作成日時：2020年10月3日 5時
