彼等の色見本 (ページ9)

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卍朱色ページ9

《妖怪パロ世界線》
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七橙視点

食堂にて。
碧さんが淹れてくれた緑茶を飲んでいた時の事。
…なんであの人お茶淹れるのは上手いんですかねぇ。不器用なくせに。料理とお菓子作りはできないくせに。
なんて考えていたら___

食堂の扉が開いた。…かと思えば。

紅「七橙くん七橙くんなーなーとーくんっ！」

橙「うわぁっ…⁈な、なんですかいきなり」

僕と同じ動物の妖怪で猫又の紅翔くんが駆け寄ってきた。そしてその手には…

紅「あのね！…猫！拾った！」

少し薄汚れた仔猫の姿が。

橙「…拾ったって…飼えないですよ？碧さん…はまぁ、猫大好きですし許すと思いますけど。でも他の人がどうか…」

紅「えー。でもさぁ…こんな可愛いんだよ？」

橙「可愛いとか関係ないですよ…確かに可愛いし僕も飼いたいけど…戦争に巻き込んだりしたら大変だし…お世話とかもあるんだよ？」

紅「んぅ～」

橙「…そんな顔しないでくださいよぉ…仕方ないなぁ。もう。一緒に葵さんのとこに行きましょ？」

紅「まじで⁈やたー！…でもなんで葵ちゃん？リーダーは碧だよ？」

橙「…あの人脳死状態のときは基本なんでもOKするじゃないですか。さっき会ったとき、脳死状態だったんで。」

紅「そっちの方が好都合なんだけど。…というかなんでまたそんな状態に…」

橙「さぁ？でも思い当たる節っていったら…最近仕事忙しくて麻雀やれてない事くらいかな。」

紅「絶対それじゃんか。…あんの麻雀馬鹿…」

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橙「…あ、いたいた！葵さん！」

葵「ん？…おぉ。後輩組。どったの？」

紅「あんね、さっき猫拾ったの！飼っていい？」

葵「んー…私個人としては超飼いたいんだけどね～…色々お世話もあるし…それに何よりさ、紅翔と話してるから忘れてるかもだけど、黄牙、猫アレルギーじゃなかった？」

橙・紅「「あっ」」

最終的に中庭に小屋を作って飼うことになりました。

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ちなみにリアルだと猫アレルギーなのは黄牙じゃなくて七橙(の中の人)。