彼等の色見本 (ページ21)

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☆青色ページ21

葵side

碧「ん、葵。いらっしゃい。」

……あの。碧さんの家に遊びに来たのはいいんだけど、来て早々目隠しされてどっかに連れてかれるってどうゆうことですか!?

『あ、あの…。碧さん？
僕を一体どこに連れて行く気でしょーか…』

前か横かは分からないけど、楽しそうに歩く碧さんにそう問いかける。

碧「んぁ？どこに行くかって？
…ないしょ。」

声が怖ぇ…

おこてるよ。絶対おこてるって…

目隠しされた時点で嫌な予感はしてたんだよなぁ…

え？なら、目隠し取って逃げればいいじゃんって？

…この人ね。

ご丁寧にロープまで用意してんの。

なにかする気マンマンだよね。

ふざけんなよォ…

－－－－－－－

私がそんな風に考えている(画面の向こうの人たちとお話している)うちに、

規則正しく聞こえていた足音がピタリと止んだ。

碧「ん、ついた。
……そこいると、扉で顔面ぶつけるぞ？」

『さらっと怖いこと言うねぇ…
……じゃなくて!!!
ここどこですか!?』

突然怖いことを言い出した碧さんに聞く。

碧「どこって…私の部屋だけど…
黄牙～！葵来たぞ～！準備出来てるか？」

当たり前のように答える碧さん。

ていうか、黄牙もいるんだね…

黄「来たか、準備出来てるぞ～！」

は？準備？

ていうか、目隠しとりたい。

碧「あっ、目隠しとっていいぞ。」

…ありがてぇ。

『は…？
OU×LAST…？』

有名中の有名なホラーゲームじゃないですかぁ…

今冬ですよ？

冗談キツいって!!!!!!

悪友「さぁ、一緒にやろうか？
葵ちゃん。」

『嫌ァァァァァァァァァァァァ!!!』

突然、誘われたのはそうゆうことかぁぁ！！！

やだやだやだやだやだ、やりたくない！

…………よし、帰ろう。

－－－－－－－－－

ｶﾞｼｯ(っ*´꒳｀)っ()

碧さんに腕を物凄い力で掴まれる。

碧「や・ろ・う・な・？」

『や…やります…』

この人怖いぃ…

－－－－－－－－－－－－－－

碧さんの家に来てから早1時間。

既に私は疲労困憊。

叫びすぎてのどか痛い。

泣きすぎて目も痛い。

最後の難関を超えて、

画面に映ったのはクレジット。

………終わった。

黄「お、お疲れ様…
取り敢えず、お茶でも飲むか…？」

黄牙が労いの言葉をかけつつ、お茶を渡してくれる。

『うん…飲む…。
ありがとう。』

碧「ふはっ…。
楽しかったわw
おい、大丈夫か？」

目が真っ赤な私を見て、笑っていた碧さんも
心配そうに私を見る。

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