彼等の色見本 (ページ18)

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卍黄色＋紫色（＋緑色）ページ18

黄牙視点

黄「取り敢えず俺たちには２つの選択肢がある。…それは、【謝る】と【隠蔽する】だ。」

斑「後者で」

黄「早」

斑「だって謝ったところで全治5ヶ月は免れないでしょ…だったら博打を打つしか方法は…」

黄「じゃあ隠蔽するとして…この破片とかはどうする？」

斑「土に埋めよう。」

いや、まてよ？

黄「焼却炉は？」

斑「…やはり天才か」

ーーーーーー
黄「こちら裏庭、焼却炉より11時の方向。敵はいない様子。…オーバー」

斑【こちら焼却炉前。ただいまより例のブツの焼却(ミッション)に取り掛かる。オーバー」

黄「…楽しいな、このスパイごっこ」

斑【わかるー___って、うぇぁあっ⁈緑君、なんでここに…】

緑【碧さんの命令です。…《間違えて総員向けの放送でスパイごっこしつつ人の宝物燃やそうとする底辺の屑共を指揮官室迄引っ張って来てくれ》って。…だから黄牙さんも、早めに指揮官室に行った方がいいんじゃないですか？…じゃ、俺はこれで。】

内線が切れると同時に顔が青ざめていくのがわかる。
…嘘だろ。内線、総員用のまま…？
確認してみると、総員用を表す白いライトが点灯していた。

黄「…あ、おれしんだな」

ーーーーーー
黄「っし、失礼しまーす…」

指揮官室の重い扉を恐る恐る開けると、部屋の隅でカタカタ震える高鳥が目に入った。…と同時に

ヒュッ…トスッ

銀色に輝く何かが俺の耳元を掠め、壁に刺さった。

碧「あー惜しーい」

黄「あ、あのー？文乃？」

碧「…おいお前ら。自分の罪状、言ってみろ」

斑「…プラモを落として破壊した事、無断で持ち出して燃やそうとした事、謝罪しなかった事…ですかね」

碧「…OK。よろしい、ならば戦争(クリーク)だ。二人共死に晒せ。」

黄「ほら！【人間がいきものの生き死にを自由にしようなんておこがましいと思わんかね】ってジャック先生も言ってただろ？だから、な？殺しは…ちょっと」

碧「うるせぇ問答無用だ」

なんて言って彼女は俺たちに素早く柔道技をかけて来た。

黄「ごめんなさい許してください！」