彼等の色見本

卍 黄色＋紫色（＋緑色） ページ17

《妖怪世界線》

黄牙視点

あ、どうも黄牙です。暇だったんで要塞内の皆を遊びに誘ってます。ちなみに文乃と水面の二人は誘わない。
だって、文乃を誘ったら麻雀するか戦闘訓練するかの二択だし。水面は『遊ぶ暇があるなら書庫の整理と情報書類の製作手伝って』とか言い出すし。___ということで、俺が今誘っている相手は___

黄「たーかっとり！あーそーぼ！」

斑「いーいーよー」

選ばれたのは高鳥でした。
急須で淹れたような、仄かな…じゃねぇや。
というか案外あっさりだったな。

斑「で？なにするの？」

黄「何したい？」

斑「お茶会しようず」

黄「あ〜いっすね〜」

斑「確かみどみどが新しいウィスキー買ったって言ってたよ」

黄「お茶会とは」

斑「…飲み会」

黄「おっけー盗りに行こう」

ーーーーーー

そんなこんなで。
文乃の自室にいます。今あいつは指揮官室で仕事中だから、侵入は余裕だったぜ。
そしてもう目当ての物(ウィスキー)は俺らの手の中。

黄「よっしゃ、さっさとずらかろうぜ」

斑「おう！」

そう言って高鳥が振り返った時、
そいつの後ろには_____


我等が指揮官(怒らせるとヤバい奴)の一番のお気に入り、戦艦 長門のプラモデルが置いてあった。…筈だった。

黄「っあ」

しかし《それ》は元あった場所には無く、

がしゃっ

という音と共に着地した。
…壊れた状態で。

斑「…あぁ、あああ」

黄「ま、まずい…非常にまずい…」

酒を貰うくらいならあいつも平然と許してくれる。
…しかし、プラモ、銃、麻雀牌、仲間のいずれかに手を出した奴は大体全治7ヶ月の大怪我を負わされるか深いトラウマを植え付けられるの二択しか残らない。
しかも今回やらかしたのはあいつのお気に入りのプラモデル。

黄「…嘘だと言ってよバーニー」

斑「…バーニーじゃなくてバーニィだぞ」

黄「うるせぇ黙れ。今はもうウィスキーどころじゃない。さっさと解決策を見つけなければ」

斑「…私らが殺られる」

黄「…そういう事だ。」

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